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長女6年生 トイレ問題

6針縫う怪我をして、半年、夏の暑い日も、運動会も、遠足も、ずっとマスクを付けて登校し、給食は、図書室で食べさせてもらいました。

私も、一緒に図書室へ行き、娘が食べている姿を見ながらおしゃべりしながら、給食の時間をすごしました。

1ヶ月が過ぎる頃、担任の先生とも相談して、少しずつみんなと食べられるように工夫した方がいいとの事で、図書室の先生と、3人で食べるようになりました。

図書の先生とは、お話をした事が無かったのですが、とても、個性のある面白い方で、駅から、学校まで25分毎日歩いて来るみたいで、その間にいろんな発見がある事を毎回話してくれました。

図書の先生と慣れてきたら、保健室の先生、スクールカウンセラーの先生、担任の先生が、慣れたら変わる。の繰り返し、12月に入ったら、クラスのメンバーが、数人ずつ一緒に食べてくれました。

そして、私も、行かない日を作るようにして、毎日行っていたところを、1日おき、2日おき、3日おきと、間隔を空けて娘だけの時間も作りました。

みんなが、長女を理解してくれて、教室に戻れるように協力してくれて、長女の辛さを分かってくれて、本当にありがたく思いました。

娘も、それが、分かって大丈夫だ。と思えたと思います。

家で、写真を撮る時もマスクは必ずしていたけれど、だんだんマスクを外して撮ることもできました。

ピアノの発表会でも、マスク無しで弾く事ができました。
集合写真を撮る時も、舞台の上に上がる時はマスクをしていましたが、撮る瞬間に、マスクを外している姿を見て、感動で涙が溢れました。

少しずつ、成長している。
そう思える日が、増えてきました。

そして、年が明け新学期が、始まったら、マスクを外して、元気よく行ってきます!と出かけて行きました!

私は、夫と一緒にとても喜びました。
心の底から、嬉しく思いました。

長女も、とても元気になりました。


6年生になった娘は、大人しいながらも、元気に登校して安心していました。


でも、また、ショックな事が起こりました。


それは、家族での旅行中でした。
車でホテルに向かう途中、渋滞でなかなか進まなかった時、私と次女は寝ていました。
長女は、夫に

「あと、どれぐらいで着く?」と聞いたら
「20分ぐらいかな?」という会話があったそうです。


そして、私が何となく目が覚めて聞こえてきた会話が、


「なんで?さっきも、あと20分って言ったじゃん!」
「なんで着かないの?」
「嘘つかないで!」

「道が混んでるからなぁ。」
「少し寝てたら?」
「着いたら起こしてあげるよ。」

「なんで?やだ!早く着いてほしい!」
「もう少しだよ。」

「じゃあ、あとどれぐらいなの?」
「だから、あと20分ぐらいかな?」

「なんでーー???もうやだー!」

そんなやりとりが聞こえて、目が覚めました。
娘を見ると、手でお股を押さえ、今にも泣きそうでした。


「トイレに行きたいの?」
そう聞いたら、
「そう。さっきトイレに行きたいから、
あと何分で着くか聞いたら、20分って言われたから、そのぐらいなら我慢できると思って、我慢していたけど、20分経っても着かないから、またあとどのくらい?って聞いたら、ここからまた20分かかるって、言われたー!」

と言って泣き出しました。

「パパ、もう限界よ。こんなになるまで、気づかなかったの?」

と聞いたら、「トイレに行きたいって言わなかったから。」
「トイレなら、トイレって言ってくれれば良かったのに。」
「今、ここ橋の上だから、コンビニも、ガソリンスタンドもないよ。」
「橋を降りたらなんか、あるから止めるよ」

と言ったら、また大泣き。
私は、とっさに

「ここで、下ろして!」

と言い、ティッシュを、持って車から出て助手席の長女の方に行きました。

そして、大渋滞で、橋の上で、
うちの車の前や後ろにも車がいましたが、
娘を外に出し、スカートをめくり、パンツを下ろして、しゃがませました。

娘は、ヤダー。と言いながらも、
しゃがんだ瞬間、おしっこが勢いよく出ました。

泣いている娘に、ティッシュを渡して、立たせて下着をあげて車に乗せました。

「もう、大丈夫よ。間に合ったね。スッキリしたね。」
とだけ言いました。


とても、嫌だったと思います。
恥ずかしかっただろうし、人の目をとても気にしたと思います。

私も、あの時のあの行動が、正しかったのか分からなくなりました。

私も、とても辛かったです。
夫は、「ママありがとう」とポツリと言いました。


それから、ホテルに着くまでみんな無言でした。
長女は、眠っていたのか、目を閉じていただけなのか分かりませんでした。


ホテルに着いたら、思いっきり楽しい事をして、今のことは、忘れさせてあげよう!
そう思いました。

そして、テニス、バトミントン、バレーボール、卓球、プール。とても楽しく2日間遊びまくりました。

長女の笑顔が見れて、ホッとしました。
良かった。と、私も夫も安心しました。



でも、帰りの車中で…


続く

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