わけもなく、夜を歩きたくなるときがあります。今日がそんな日です。哲学的な夜。ならば、その缶ビールはいらないのではないか?
水割り 透明の中に透明が溶けていく ソーダ割り 世界がはじける ロック かくも美しい お湯割 どうだ ウイスキーには 真似できないだろう そして太らないらしい いくらでも飲めるな
ほんの出来心だった ちょっとしたプレゼントのつもりだったのだ 僕と君との間にあった ある種の親密さを たった一本のナマ節が 地平の彼方へ追いやった 君は媚びた雌猫のように(比喩だ) 猫撫で声で(比喩じゃない) 僕に擦り寄り だらしなくそれを咥えた 僕は友達を金で(あるいはナマ節で)買ったのだ 明日になれば 君は忘れてくれるだろうか
19.10.13 世界は今日の5時半で世界は終わるらしい。ノストラダムスのときもこんな感じだったのか。 とは言っても大半の連中は半笑いでその時を迎えようもしていた。僕の周りでも、どうせ世界終わるしなあという究極の自嘲は、冴えない冗談の域を越えていない。世界の終わり方には少し興味がある。巨大隕石でも落ちてくるというのが一番現実的だが、なぜか頭の中にはパカっと真っ二つに割れた地球の姿がイメージされた。 もうすぐ5時半、いつもなら心待ちにする終業時刻だ。誰かがぽつりと言った。死
2015/05/10 僕は部屋を探している。1年目は学校が用意した寮に入った。そのまま寮に居続けることもできたが、僕はきちんと一人暮らしがしたかったので、親に無理を言って引っ越し先を探していたのだ。 いくつかの不動産屋に希望する条件を伝え、めぼしい物件があれば連絡を貰うことになっていた。今日も僕が寮生とくだらない話をしている最中に2件の留守電が入っていた。僕は少し首を傾げた。留守電が入ってるということは1、2回のコールではない。マナーモードにはしているものの、これまで誰かと
塾講のバイト時代に、SF小説書いてって言われて書いた塵芥です。 **** ついにやったぞ。私は人類史上初めて、死を克服したのだ。 有史以来、それは人類にとって絶対的な畏れであった。死への恐怖から目を背けてるため、宗教が生まれ、神が創られ、人は縋った(それが結果として無数の死をもたらす争いの火種となっているのは、なんとも皮肉な話であるが)。 私は自身の身体をすべて機械化することで、万物の霊長の、その先へと進化した。私は不老不死と呼ぶべき存在となったのである。 一言で機械化と言
随分前にみた夢を書き留めておいたものです。変な夢ばっかり見ます。高校生の頃に見た夢は過激すぎて書けません。 ***** 15.8.21 その土地には恐ろしく凶暴な猫がいた。土地の名前は忘れてしまったが、とにかくそこにしかいない種類の猫で、そこにしか存在しない種類の恐怖だった。 猫はとても小さい。普通の猫に比べても体の大きさは半分くらいしかない(犬は大小様ざまな種類がいるのに、猫は僕の知る限りだいたい同じ大きさであるというのは不思議だ)。体毛は長くまっくろで、鋭くて黄色い大
2つ目はサッポロビールです。 缶ビールはヱビス派です。 社会人になった今だからわかります。 こういうことじゃない。 ESが通ったかどうかは覚えてません。 ------------ ◆サッポロビールは、「お酒は、お客様の楽しく豊かな生活を、より楽しく豊かにできる」と信じています。(経営理念より) では、あなたが思い描くサッポロビールを通じて、「お客様の生活がより楽しく豊かになる」シーンを教えてください。 (全角400文字以内) 「健康のためっていうよりはさ
1.電通 エントリーシートは通ったのですが、面接当日寝坊して受けられませんでした。仮に、もし仮に内定もらってたらどんな人生になってたんでしょうね。 ************************ ◆時計にまつわるちょっといい話をお書きください。(600字?覚えてないです…) 機械時計を初めて発明したのは10世紀末のキリスト教の僧侶であることはご承知の通りだが、機械時計を初めて大衆に向けて販売したのがヴェルサイユの時計職人ジュリアン・ル・ロワであることはあまり知られてい