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餌付け(あるいは友情を金で買うこと)

ほんの出来心だった
ちょっとしたプレゼントのつもりだったのだ

僕と君との間にあった ある種の親密さを
たった一本のナマ節が
地平の彼方へ追いやった

君は媚びた雌猫のように(比喩だ)
猫撫で声で(比喩じゃない)
僕に擦り寄り
だらしなくそれを咥えた

僕は友達を金で(あるいはナマ節で)買ったのだ

明日になれば
君は忘れてくれるだろうか

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