ジョーンズ博士になりたい男のお葬式コメディ 映画「ブラザー」 #522
疲れた時こそコメディを観たい。なーんにも考えずに、腹の底から笑いたい。
この数か月、超絶忙しくて、頭から湯気が出そうだったのが、ようやく落ち着いてきました。あとひと息で休みが取れる。やっと、わたしも、「GO TO」できそう!!!と思っていたら、東京脱出ができなくなりそうな状況になってきましたね。おまけに寒いな……。
そんな時こそコメディです。“マブリー”の愛称で知られるマ・ドンソクのチャーミングな姿が拝める「ブラザー」は最高に笑えますよ。ただ、いまのところDVDが発売されていなくて、Netflixでしか観ることができないです。未加入の方、ごめんなさい。
https://www.netflix.com/title/80226233
(しかもNetflixのURLが埋め込みできない……。上の画像はモロ「新感染 ファイナル・エクスプレス」をパロディにしたものですね)
<あらすじ>
遺物発掘に全財産を注ぎこみ、借金まみれの講師ソクボン(兄)。頭脳明晰だが思わぬミスで会社をクビになりそうなジュボン(弟)。ふたりのもとに、父が亡くなったとの知らせが届く。故郷の安東に戻る途中、兄弟はナゾの美女オ・ロラを事故に遭わせてしまうのだが……。
映画の舞台となる安東は、「韓国精神文化の首都」と呼ばれる町です。河回村という、昔の生活様式を残す観光地もあり、日本でいうと奈良のような場所です。
そんな「伝統・命!」な町の、「由緒・命!」な一族のお葬式なので、当然、昔スタイルで行われることに。ところが、父の考えに反発して家を飛び出した兄弟ふたりは葬儀に関心がなく、家にある古美術がいくらになるかということばかり考えている。
そこへやってきたのが、怪しい僧侶やナゾの美女オ・ロラ。「伯父さんの従兄の叔父さん」ら、年寄りたちが「伝統・命!」「由緒・命!」を叫ぶ中、さまざまな勘違いと思惑が入り乱れ、葬儀は大わらわに。
ナゾの美女オ・ロラは何者なのか。父の遺産はあるのか。そして、父の秘密とは……!?
インディ・ジョーンズを夢見る兄はマ・ドンソク、計算高いわりに鈍くさい弟をイ・ドンフィが演じています。
ふたりの間をかき回すナゾの美女役はイ・ハニ。この映画の演技を通して、コメディエンヌとしての評価を獲得したそう。
日本では今年の1月に公開された「エクストリーム・ジョブ」なんて、ホントいい味出してました。わたし的2020年のベストムービーです。
もともとミュージカルとして上演されていた作品を、チャン・ユジョン監督が映画化。お宝探しというドリーミーな話に、泥臭い家族の物語を合わせて、最後はホロッと泣かせてくれますよ。
(画像はすべてKMDbより)
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