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それは継承しますか、仕舞いますか?

 今年は、夫の生家🏡の取り壊しを予定しています。四半世紀前、結婚する時に、いずれはここに住む事になるかもしれないなと、覚悟していた家🏡です。まさに家を継ぐという時代でした。

家は継ぐものという時代

 この家は借地上に建てたので、月々の地代💴支払いがあると聞かされました。地主さんに、土地を売って欲しいとお願いしているが、
「先祖代々所有している土地は、売れない。」
と断られたそうです。

 何度も売却をお願いしたそうです。しかし、地主さんは親の代からの言い付け通り、先祖代々の土地を手放す事はされません。目先のまとまったお金よりも、毎月の借地料💴を、今後も受け取ることを選ばれました。

使われてこその家

 さて、地主さんのように、先祖から伝わる代表格が、土地、家、墓🪦でしょうか。

 ここからは、墓について考えます。友人との最近の話題は、
「樹木葬🌳が良いね。」
「納骨堂はどうかな?」
など、自身の葬儀に関する内容が増えてきました。

昭和の墓から令和の墓へ


 子どもの頃は、墓地にお墓🪦を建て、お盆の時期やお彼岸には、子や孫がぞろぞろと墓参りをするという光景が、当たり前のようにありました。墓地の端まで、ぎっしりと墓石が並んでいました。近ごろは墓じまいで、墓地が空いているそうです。

 時代は令和になりました。もう令和4年です。昭和の土葬のように、死んだ人を棺桶に納め、埋葬していた時代ではありません。火葬でもお骨を墓地に納めています。今は、土だけでなく、
「海か、宇宙か?」
という時代に変わりました😆

 昭和や平成と何が違うのか、、、。それは、場所の選択です。自分の遺骨をどこへ移すのかを考えるようになりました。

 新しくお墓を購入した人の半数近くが樹木葬🌲を選んでいるそうです。樹木葬🌲の費用は、平均70万円程度です。一般葬の費用は、100~300万円程度です。ライフプランを立てる時に、プランナー👨の方が
「300万は用意しておくと安心です。」
と軽くおっしゃっていました😭

 永代供養などの費用も管理も、遺族に負担がかからないようにと、樹木葬を選んでいるのですね。

どれが良いのか悩むところです。

①従来通りの墓石〜土に埋める。
②樹木葬
🌲〜土に埋める。
③散骨〜海・宇宙に⁈散骨する人の負担は大きいと思う。
④納骨堂~従来のタイプではなくマンション型の納骨堂(街中に多い機械式駐車場のように、回転して遺骨が出てくるタイプ。もはや歩いて探さなくても良い)

⑤合葬墓〜他の人と一緒のため低価格
⑥その他〜ペンダントなどのアクセサリー
 (遺骨ダイヤモンド
💎遺骨の成分だけで作る!?)

〇〇寺のチラシ広告に、世界最大級の納骨墓所。〇〇寺800年の伝統を受け継ぐ。宗旨・宗派は不問。
「お墓の相続の心配はありません。当苑が管理します。」
とありました。

 伝統あるお寺さんも、「納骨御仏壇見学会」を開催されています。人口減と墓じまいで、寺社の経営も厳しいようです。


お寺さんにお参りしましよ😌

定住しない生き方をめぐって

 子どもたち🧒は、今住んでいる家から都市部へと働きに出て行きます。独立した子どもの誰かに、この家を継いで欲しいと考えたことはありません。なぜなら自身でさえ、この家に一人で住むことになるなら、掃除🧹🧤や庭木🍃🌳の手入れ自治会の活動など煩雑な事が、高齢者には大変なので、売り払って便利で機能的な所へ住みたいからです。もちろん愛着❤️はあります。

 次の世代に継承するための家🏡や墓ではなくて、一代限りでおわりにしたいのです。そう考えると、継承しない世話をしない、さらに宗教宗派を問わないという条件を満たせば、わたしの希望通りの墓地が見つかります。

 実は、先祖からの墓が残っているのです。子どもたちは、きっと誰も行かないだろうという田舎です。

調べて見ると、ありました❗️ありました⁉️

 定年を迎えたら、ADDress(定額住み放題 多拠点生活プラットフォーム)を利用するつもりです。国内を巡りたいと思っています。
まるで、そのお墓版のようなシステムがありました。
月々4000円程度の定額課金で、提携しているお寺の墓に引っ越しできるそうです。驚きました‼️

 夫の両親が亡くなり、空き家になって5年が過ぎました。あっという間の5年間でした。葬儀後は法事もあり、掃除や除草など、こまめに通いました。
 空き家のまま放置するわけにはいきません。夫は掃除🧹と換気、自治会の会費💴納入、近所の方々への挨拶を定期的に続けてきました。毎月の借地料💴と水道光熱費は口座からの引き落としですが、みるみる👀金額が減っていきます😭

自分の育った家がなくなる事

 家の柱には、成長の跡が刻まれています。この家の欄間や、障子の桟は見ていて飽きません。夫が育った家🏡を壊せば、家族との思い出が無くなるようで、寂しいだろうと思っていました。しかし、いつまでも維持管理することは難しいのです。どこかで、踏ん切りをつけなくてはなりません。

 夫が寂しいだろうと気遣っていたけれど、話をすると、案外割り切っていたようだったので、ホッ😌としました。これも、夫の生家が借地権付きの建物だったおかげです。夫が自分で納得いく家仕舞いができます。

 私の生家は、土地付きの建物です。過疎化が進み、後数十年で、限界集落になると予想されています。
 貸すに貸せず売るに売れずで、空き家で放置すれば、治安悪化や火災事故が起こるかもしれません。

 元気に生きているうちに、残された者が困らないように、あれもこれも片付けつつ老後を迎えたいです。

 定住しない生き方を選ぶ人が増えていますが、死んでしまった後のお骨こそ、定住の必要はないのでは?親族に合わせて引っ越しできる墓があるのですね😆

 家や墓というものに縛られてしまうのではなく、場所が変わっても、誰とかかわりどのように生きていくかということの方が重要だと改めて感じました。

 前を向いて、家も墓も人生も、きっちり仕舞おうと思います☺️




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