アホか(百田尚樹著)
百田尚樹氏による書で、古今東西のニュースの「アホ」なものを取り上げた本です。
前半のほうは「やらかした」人が次々と取り上げられています。読んでいて何となく気分が良くない。「いつか自分も「やらかす」側に回るかもしれない」、そう自分に言い聞かせているからだと思います。
あんまり「やらかした」人を袋叩きにしないでほしいなぁ、と。
しかし、
後半も同じニュースネタが続くのですが、ただ気分が悪い、では済まされない内容が続きます。ひとつは、猟友会が住宅地の近くに迫ってきた熊を駆除しようとしたのに、住宅地の人から「危険だ」との苦情が来たから、それが咎められていること。猟友会の人は勝手にやっていません。近くで警察も監督として見ている状況でこれをやっています。
なのに住宅地からの苦情があり、咎められている。
住宅地の人とって、危険なのは熊のほう、のはず。
こんな話が延々と続くのです。
このあいだも間抜けなニュースがありましたよね。口シア語の掲示板に対して「気分が悪いから撤去しろ」と言われて職員が撤去したら次の日、「それは差別だ」と言われて元にもどしたというニュース。
いつから日本人って、「言われたら何も考えずにやる」=思考停止人間になってしまったのか。
やってられない気分になる一冊です。
至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。