病院で畑をつくるということ
2022年3月3日 医療法人社団 紫蘭会 光ヶ丘病院のひかりプロジェクト 特別セミナー 「病院で畑をつくるということ ~病気にならないための「食」と「農」を考える」が行われました。
講師は、飯尾 裕光 先生。
「自然食品・天然雑貨のお店株式会社りんねしゃ」の2代目。愛知と北海道の二拠点で、農場運営とアウトドアフィールドでの食と農に関わるアグリビジネスを展開。カッパの経済学CSA(CommunityAgriculture)などの研究家としても活動する企業系農園ディレクターです。
病気にならないための「食」と「農」とは何なんだろう?
飯尾さんの農法は何が違うのだろうか?
作付けする野菜が違うのか、特殊な栽培法があるのか?
土にこだわっているのか・・。それが一番気になるところ。
講演の中では、有機農業には多面的機能と付加価値がたくさんあることに
改めて気づかされました。
人間性を回復する機能は、癒しや安らぎをもたらす。
人間を教育する機能は、体験学習や教育する。
大気調整機能 は、暑さを和らげ、大気をきれいにする。
社会を振興する機能は、地域独自の知恵や技術を作り出す。
伝統文化を保全する機能は、伝統文化を伝える。
農業は食種生産以外にも、こんなにたくさんの可能性を秘めていたんですね。
病院発、みんなの畑を作るには?
光ヶ丘病院のリハビリテーション科専門医の新藤 悠子先生が目指す「みんなの畑」とは、子供からお年寄りまで、患者さんも家族も職員も地域の人もみんなが繋がれる居場所であり、みんなが、健康になって安らげるだけでなく、安全で健康につながる食を提供できる畑。
共に居られる関係を作ることは、コミュニテイーの神髄であり健康へのカギになる。
自然は最高の共生モデルであり、農業はその自然と人との関係を作り、そして、食事は体と心の関係作ります。
頭で描く畑づくりは、楽しいことばかりで、無農薬で化学肥料を使わずに安心で安全な野菜を食べる。理想はたしかにそうですが、実際は、自然が相手なので、なかなか簡単には上手くいきません。
異常な暑さや、長雨、台風、虫が付いたり、野菜が病気になったりと、いろいろなことが起こります。
出来るのだろうか・・? 私たちに。
腑に落ちた。「農業とは愛である」
最後に、飯尾先生が伝えたいこと。
それは、「農業とは愛である」ということ。
何かとっても腑に落ちました。
「大変でしょー、手間がかかるし、草むしりが大変だし、虫がねーー」と
言われるけど、それを超えて行く気持ちは、やはり「愛」。
そうそう「愛」なんだよねー。
難しいことは沢山あるけど、まずやってみる。体験してみる。
まずは、野菜作りやってみようーと思ってもらえることが大事です。
人々の豊かな暮らしを地域に提供する場として、みんなの畑を作る。
すごいプロジェクトが始まりそうです。
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