nariumi

頭痛のない日に投稿しています。 nariumi/uminari//

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最近の記事

解夏《海鳴りvol.3》

体が火照るほどに息苦しい 手足は切り落としたいほどに熱を帯びる 私が愛を掬う計りの程を知る頃 君が可愛がる犬のこと憎らしく思う 小さな町に提灯の明かりが瞬く 点滅はされど燦々とそう悠々と あなたの声は聞くと静謐になれる 耐えきれず堅牢となる日々はもう 息ができないほど 冷たい水がほしい 冷たくて終わりに向かう 今その一瞬、求めたら 体がそっと前を向く 向日葵が綺麗に伸び咲く庭 蝉は集まらないのに あんなにも共鳴する ああそうだあなたが 帰ってくるのが見えるから 氷を砕

    • 棗目《海鳴りvol.1》

      7月を壊す雷雨の豪 雨水は僕らの体に吸い付き纏う 嘘をついてるわけじゃない けど嘘になる あの子の笑顔は見たことないけど 見ることもないまま死んで 忘れる ただ思い出して忘れる 一周回った頃に君が持ち出した おもちゃの破片 思い出したけど何の部品か 思い出す頃に忘れる そして気づく 大したことないまま死ぬ それがとても悲しかった 涙が出ては一人だった 僕は一人だった また雨が降り 音が重なる 僕の部屋は 蛇口から水滴が秒針を刻んで 滴るだけ それはもう一種、安心の一部だ 一

      • 眺める《海鳴りvol.2》

        とある日の地下鉄で満員の乗車、目の前にいる女性のスマホを申し訳ないーーーと思いつつも覗き込んでしまった。 誰かと連絡を取っている様子。 これから会うのだろう。 上部に表示されていた名前は、『ヤマダタロウ』さん。 その方がお相手らしい。めちゃくちゃ気になった。めちゃくちゃ気になってしまった。そして色々なことを想像した。恐らく出会い系と思われ、そして憶測だが本名ではないのだろうと。だけど本当に本名なのかもしれない。この駆け引きに遊ばれてる感じが僕を昂ぶらせる。 そんな風に誰しも

        • 20191111

          天変地異の目撃者雨降り後の東京渋谷。 前日までは快晴。 この天気を操る感じ、実に彼ららしい。 THE NOVEMBERS(以下ノベンバ)の11月11日NEO TOKYO公演。 毎年"何か"が起きている。そしてこの日もその"何か"が起こるのを知っている。 僕はそれを知るまでの時間が好き。 雨の音のSEが開演までの心を燻る。 ステージに上がった小林さんは妖艶で美しく格好良かった。 全曲での感想と最後にライブで感じたことを綴ってこうと思う。 M-1/Louder Than War

        解夏《海鳴りvol.3》

          THE NOVEMBERS「ANGLES」

          この音の海で迷子になろう 2019年のベストアルバムに早くも選出したい というか決まりの作品にもう出会えた。 僕はTHE NOVEMBERSが大好きで敬愛している。 記念あるGIGがあればお金を稼げる年になって全て飛ぶようにしている。 今でも11周年ワンマンの映像は脳裏に焼き付いている。 そんな尊敬すべきノベンバ先生の最新AL「ANGLES」をM1.TOKYOからM2.ANGLESまで聴いた。 語彙力なしに感想は「やべえ」と声が出て笑ってしまうほど。そしてめちゃくちゃ高揚し興

          THE NOVEMBERS「ANGLES」

          BBHFと月

          Bird Bear Hare and Fish 1stAL『Moon Boots』入荷日に手にしてきました。 僕の人生において多大なる影響を与えたアーティストだ。 アルバムをリピートしながら1曲1曲を聴いてみようと思ってる。この曲はこんな構成だとか難しい話じゃなくて素直に聴いて思ったことを書くだけのただの自己満コラムシリーズ。 よかったら読んでください。 "この人たちはやっぱりおかしい"うん、いい意味で。新しい出発、新しいバンドなのでGalileo Galilei時代と比べ

          BBHFと月

          warbear

          Galileo Galilei。 自分の人生にとって一番の存在。 "だった"と言いたくはないが今はいない。 しかし音楽は残り続ける。 確かにいた、あったGalileo Galileiという存在を自分は2016年10月11日の日本武道館で見てきた。 あれから時間はすっかり経って今は2018年の1月になってしまった。 すっかり年を重ねた気がする。 そんな2018年の最初の月札幌で見れた音楽家。 warbear。 自分自身も新しい出発のよう、きっとこれから自分のペースで歩き続けるこ