風呂無しトイレ共同家賃1万7千円
20代の頃、風呂無しトイレ共同のアパートに住んでいた。
藤子不二雄Aの『まんが道』や椎名誠の『哀愁の町に霧が降るのだ』を読んで、「原点は風呂無し四畳半」でなければならないと思ったからだ。
『めぞん一刻』の響子さんに憧れたという理由もある。
大体わかったと思うが、この時代の僕は形から入るタイプのバカだった。
もちろん、若き日の石ノ森章太郎や赤塚不二夫もいないし、音無響子さんもいなかった。
いたのは、僕のことが大好きなゲイの方や、毎晩深夜3時頃に「N荘(アパートの名前)はコ◯キ