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ボンネットバス。車掌さんに憧れて【昭和のあの頃】

こんにちはヒコーキ雲です。
いつも見て頂いてありがとうございます。
私が書いているノートは、私が幼い頃の昭和の話しが多くて、いつも懐かしく思いながら書いています。
私は姉と弟の3人兄弟で、3人で遊んだあの頃の実話をもとに書かせてもらっています。
バスごっこ、のど自慢ごっこ、これは私と姉が好きな遊びで、弟も参加してもらっていました。
でも、弟が一番好きな遊びは仮面ライダーごっこでした。
これも、私と姉が参加しないわけにはいかないのです。
仮面ライダー役はもちろん弟です。
私と姉はと言いますと、悪の組織ショッカーです。
まぁ仕方ないですね。
そんな訳で何十年も前の話を書いています。

買い物に行って買って来る物を忘れたり、忘れないようにと書いたメモを忘れたりと困ったものです。
でも、何十年も前の話は覚えていて、書いているとついこの前の事のように思えたりもします。

今日の記事は先ほど書いたごっこ遊びの1つで、バスごっこの話しです。
あの頃はボンネットバスが走っていて、当時のボンネットバスには整理券発券機や降車ボタンはありませんでした。
ですが、今のバスではあまり見かけなくなった車掌さんが、ボンネットバスにはいつもいました。
その車掌さんに憧れて、車掌さんみたいになりたくて、
よろしかったら見て下さい。

ボンネットバスの思い出

当時、私が住んでいたのは山間部で小さな田舎でした。
そこは渓谷になっていて、その渓谷の間の細道を、その頃の交通手段の一つボンネットバスが走っていました。
もう何十年も昔の話です。
田舎の細道で、まだ舗装もされていないでこぼこ道でした。
そんな細いでこぼこ道を、赤と黄色で彩られたボンネットバスが走る風景は、今も優しく私の心に残っています。


画像引用元:Amazon.co.jp

憧れの車掌さん

明日は出かける。そうわかると前日から大はしゃぎ。
よそ行きの服を出してもらって、嬉しくて何度も着たり脱いだりしていました。
そして、何より私たち兄弟は
ボンネットバスに乗れるのが大きな楽しみでした。

それは、バスの車掌さんに会えるのをとても楽しみにしていたのです。
運転手さんでもなく、ガイドさんでもない
私たちは、車掌さんに憧れていたのです。
バスに乗ると車掌さんが席まで来てくれます。そして母が〇〇まで大人一人子供三人と言うと、車掌さんが首からかけた小さなカバンから切符を取り出しはさみで、

パチンッ!パチンッ!

と切符を切ります。
その姿がカッコ良くて、ずーと見ていました。

そして田舎の道は細くて、対向車が来ると車掌さんはバスから降りて笛を吹いてバスを誘導しなくてはなりません。

これもまたカッコ良くて振り向いて見たりしていたので、時にはバスに酔ってしまうこともありました。

バスごっこ?車掌さんごっこ

バスに酔ってしまっても、車掌さんへの憧れはまた別で、よくバスごっこをして遊びました。
切符は日めくりカレンダーです。
年末に、近所のお店からもらった日めくりカレンダーを破かないように家族に頼んでおいて、一年が終わるともらっていました。

私たちが日めくりカレンダーでバスごっこをして遊んでいるのを知って、近所のおじいちゃんが日めくりカレンダーをくれたりもしました。

はさみは車掌さんが使っている物はさすがに無いので、工作ばさみでカレンダーに切れ目を入れていました。

「どちらまでですか」と聞いて、日めくりカレンダーに工作ばさみで切れ目を入れて、切れ目の入ったカレンダーを、一枚ベリッと破って渡すのが、やってる本人はカッコ良く思えていたのです。

兄弟三人で遊ぶ時は弟は運転手。
姉と私が交代で車掌さん。
そうなんです、直ぐに交代しないといけないので猫のタマにもお客さんになってもらうのですが、このお客さんは気まぐれで直ぐにどこかに行ってしまいます。

雨が降る日は畑仕事ができないので、祖父母は家にいました。そんな時は、祖父母も私たちのバスごっこに巻き込まれていました。

いつも祖父母が座っている所まで行って「どちらまでですか?」と、言うといつもニコニコ笑って相手をしてくれていました。
本当に気の長い優しい祖父母でした。

弟が「ぶーん、ぶーん、」と、口で言いながらハンドルを回す仕草をまねます。
そして、車掌役が「お降りの方はいらっしゃいませんかー」とか「発車オーライ」などと言ってしばらくバスごっこをしていました。

今ではバスに乗ることもなくなり、ボンネットバスを見かけることもなくなりました。

以前、何で見たのかは忘れましたが、ボンネットバスのおもちゃを見かけた事があります。
こんど買ってみようと思います。

一瞬であの頃まで連れていってくれる気がします。


発車オーライ。


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