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『やりたいことで稼ぐ』の本当の意味

父と夫と三人で、お金の稼ぎ方について話をした。

父は大手企業の営業マン。
何度も社長賞をとっている凄腕らしくて、それなのに会社絡みの人間関係が全くないので本当に実力オンリーで駆け上がってきたタイプらしい。
(母の見解)
わたしと夫は大手企業の専門職についていて、年齢層も高い職場なので二人ともかなり若手なほう。
というか夫に関してはまだ20代前半だし。

そんなわたしたちの会話は、どのタイミングで田舎に移住するかという話から始まった。
わたしたち夫婦は、夫の実家がある沖縄にいつか移住しようと計画をしていて、わたしの両親も母の地元の福岡で老後を過ごそうと計画している。

父と母は、妹の大学の学費を支払い終わってから父が退職し、移住するのだろうけど、わたしたち夫婦はタイミングが難しい。
転職は必ず伴うが、わたしは今の職種からは完全に離れるつもりだ。
noteには何度も書いている通り、幸せを創るクリエイターになりたい。
しかしそうはいっても最初はそれだけでは稼いでいけるはずもないので、まずは何か別の仕事をしておく必要がある。
夫については、現在の職種を続けていくか別の職種に就くかまだ迷っていて、それによって転職の準備方法がかなり変わってくる。

まだまだ未熟なわたしたち夫婦に、父は
「やりたいことでお金を稼ぐってどういうことかわかる?」
と問いかけてきた。

父の意見はこうだ。
やりたいことで稼ぐというのは二種類あって、ひとつは「お金を稼ぐこと自体がやりたいことの場合」もうひとつは「お金が稼げなくても良いから好きなことをし続ける場合」。

一つ目の場合、文字通りお金をたくさん稼ぐことが目的なので、何をすればお金になるのか、世の中の情勢や社会のブーム、需要と供給などを考えて、儲かりそうな場所を自分が得意な分野の中から探して勝負していくということ。
いわゆる起業家はこっちタイプの人が多いイメージだ。

二つ目の場合、一文無しになっても良いから好きなことをやり続けていくということ。
宮崎駿さんがこのタイプらしく、40半ばで「風の谷のナウシカ」を描くまでは1枚10円の安い単価でアニメを描き続けていたそう。
クリエイティブな仕事をしている人はこのイメージがある。

わたしは完全に後者のタイプ。
そこまでお金が稼げなくても良いから、好きなことを続けていつかその努力が実ればよいなと考えてしまう。
お金を稼ぐことを目的に職種を選ぶことはわたしには難しい。
もちろんできることなら、好きな仕事をしたうえでお金もたくさんもらえたら最高なんだけど、やっぱりそれは厳しいと思うと父には言われた。

難しいなあ。
社会人というか、組織の一員として働くことが苦手で、だからといってフリーでなにかするにしても人脈という言葉自体が嫌いなわたしにとっては、この話はかなり耳が痛いものだった。
父が言うには、どこかで仕事と割り切り我慢をして、苦しいことに耐えないとお金を稼ぐのは難しいとのことだった。

もちろん、その耐える対象は会社だったり、フリーで働くうえでの人脈作りだったりいろいろあるけど、自分の好きなことを好きなやり方でやっていてお金にも余裕がある状態を作るのには何年もかかると思うから、それを見据えてバイトなりなんなり耐えてお金を稼ぐ場所を探したほうが良いのでは?というアドバイスだった。

たしかにそうなんだよね。
まだわたしは、最初のうちの本収入をどう得るのかは考え中だ。
しかし、いつかはクリエイティブな仕事オンリーにしたいことを考えると、制作にたっぷりと時間をかけれるほうが良いに決まっている。
どこで耐えるかは焦らず、自分に合った場所を探していきたい。
そして必ず、夢をかなえてそれでお金も作れるようになって、父を安心させてあげたい。

地に足ついた助言をしてくれた父に感謝だ。
ありがとうお父さん。

うたたね


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