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ついに考査が終わって配役の日

出所まで682日(水曜日)

 ついに考査が終わって配役の日。いつも通り考査生として、卒業式的なのを受ける。そして各々に受刑生活における3つの個人の改善目標を渡された。面接などを通して考えられたものらしく、美祢センターの生活では自分に足りないと考えられる点を目標に向かって改善していくことが求められるようだ。卒業式の後は一人ずつ別室に呼ばれてついに配役先の発表。大体の人が「第○訓練室」と訓練室の数字を言われるのだが、僕はなんと「調理室」と告げられる。

 ウソだろ!? 全く希望出してなかったのに!? 自分の経歴とか出した希望からして、てっきりパソコン系の訓練室に行けるんじゃないかと思っていたのだが、まさかの調理。いわゆる他の刑務所でいう炊場だ。まあでも配役されたのには何かしらの理由かあるんだろうし、文句を言ってもしょうがない。行った先で咲くしかないのだ。告知の後、一旦居室に戻って部屋移動の準備。そのタイミングで面会が入ったので、一人抜けて連行される。遠くからわざわざ来てくれて本当にありがたい。

 面会室は神拘と同じようなアクリルで仕切られたもの。制限区分の種別(優遇区分の類とは別のもの)が2種以上になれば仕切りのない面会室を使えるらしいのだが、今はコロナの関係でムリらしい。ちなみに僕は今日配役されたことで3種になったばかりだ。面会時間はしっかり30分とれた。 いつもめちゃくちゃ空いているから、時間が短縮されることはないらしい。面会が終わって居室に戻ったら、新しい居室棟まで荷物をカードで運び、必要なものだけ持って調理室へ。

 丁度昼食と運動の時間だったようで、そこから合流して先輩の何人かと自己紹介したり、シフトについてなどを色々教えてもらったり、担当の先生に挨拶したりした。あと、どうやら明後日金曜に記録会という名の運動会的なものがあるらしく、運動の時間に少し練習もした。調理室に配役されたばかりだし、タイミング的に競技ごとのオーダー表も既に決まっているみたいなので、僕は玉入れのみ参加らしい。

 運動から戻ったらついに調理室に入室。服装も専門のコックコートだし、外の土足エリアと調理エリアが厳格に分けられたり、入室時に2分くらいかけて手洗いをしたりと、かなり厳しく衛生管理がされている。今日は初日ということで僕は作業せず、民間の職員さんから安全衛生に関する教育と調理室のフロア全体の案内をしてもらうだけで終わり、居室に戻った。調理室は食事を作る以上毎日稼働せねばならないため、「早出」、「遅出」、「休み」といった形でシフトが組まれ、かなり変則的な毎日になるらしい。

 明日は祝日だが、とりあえず遅出として初出勤になるようだ。人ごと、時間ごとに役割が決められていて、担当する業務もめちゃくちゃ多いので、部屋に戻ってからはざっとマニュアルに目を通して一日を終えた。調理室は覚えることも多いし、メンバーもいい人からクセのありそうな人まで色んな 人がいるので、かなり大変そうだ…。

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