「 DEATH 「死」とは何か 」本を読んだ感想

「 DEATH 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 日本縮約版」 シェリー・ケーガン(著者)☆3

 イェール大学で長年人気の「死」についての講義を一冊の本にまとめたもの。哲学的な視点から「人は死ぬとどうなるのか」「死とどう接するべきなのか」そして「死とは良いものなのか、悪いものなのか」を著者は論じる。

 僕は読む前に「死に関して色々な考え方を示してくれるのかな」とぼんやり想像していたのだが、実際はそれとは真逆。この本の冒頭に著者自身が宣言しているとおり、「著者はこれが正しいと考えている。これ以外の考えはこういう理由で論理的でなく、間違っている」とわりと強めの主張をぶつけてくる。なるほどなと思う考えもたくさんあったが、「本当にそうか?その考えにも誤った点があるんじゃないか?」と思ってしまうところもあった。

 「死」について考えるという意味ではいいきっかけになるかもしれないが、面白さ的な意味で読み進めるのが苦痛に感じるパートもある。以前からこの本が気になっていて期待値が高かっただけに、このギャップにう〜んとなってしまった。

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