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眠れる獅子、目覚める時。


皆さん、こんにちは。谷田です。

ご無沙汰をしておりました。

衝撃のイベントキャンセル事件から、その後、怒涛のその他のイベントキャンセルが押し寄せてきて、零細企業である我が社を火の七日間が襲った。

蒼い衣を纏いて金色の野に降り立つ者を待っていても、この谷に伝説の人は現れてくれない。

今回の一件で学んだことは、大きな問題が起こる前には必ず予兆があるということだ。私は、今年40歳。つまり前厄である。きちんとお祓いもせず、なんとなく過ごしていた日々が悔やまれてならない。

おそらく、私の厄年がこれを招いているのではないか!と本気で思っている。

しかし、このままおめおめと、巨神兵(コ○ナ)の砲火を浴び続けるわけにもいかず、我が社を寄生木とする社員たちのことを考えると、具体的で尚且つ効果的な戦略を立ててこの状況に向き合わなければならない。

社長という重責は私という生来、のらりくらりでやってきた人間にとっては、かなり重い。責任がこれほどまでにのしかかってくることなど、創業当時の私に想像できるわけがない。少年時代から机の引き出しに『タイムマシンがないかなぁ』って探すこの習慣は変わらない。

現実を直視することが苦手な私は、まずはゆっくりと『あの件』に関して振り返ることからこのnoteを再開しようと思う。そうでもしないと、せっかく始めたnoteを辞めてしまいそうだからだ。

インパクトのあるビジュアルを作るためにやったこと

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今回、ビジュアルのデザインをお願いしたのは株式会社ランデザインの浪本浩一氏。私とは15年以上も前からの知り合いで、個人的にとてもリスペクトしているデザイナーだ。彼と出会った15年前の私は、大阪北区界隈を棲家にする文字通りドブネズミだった。その時からすでに彼は活躍していて、『いつか、一緒に仕事出来るようになれたらいいな』と思ったものだ。

その後、十数年後に私たちは、初のコラボレーションとなる『道頓堀 ピップの時計台プロジェクト』で再会し、仕事を一緒にできた。

私が、かつて『普通の看板であったこのピップ看板を時計台にしよう』という企画を出し採用された。私は『街のシンボルとしてみんなから愛される時計台の時計の文字盤がコンピューターの打ち文字で普通にデザインするだけで良いわけがないだろう!』と鼻息荒く代理店の担当や、クライアントを説得し、浪本さんに文字盤のデザインを依頼した。その後、愛知あたりの自動車関連会社のCESのコンテンツでコラボしたりして、その後イチャイチャと仲良く仕事をさせてもらっていたのだが、このイベントの開催が決まった時、ポスターやビジュアルを誰に依頼するかと考えた時。デザイナーとしての選択肢は一択だった。

浪本浩一氏が代表を務めるランデザイン


今回のイベントは落合陽一と新宮晋という類稀なる才能のある2名を迎えての対談企画。この2人の歴史的な対談をイメージするために、かつての活動家のポスターのようなデザインを思いついた。そしてこの、インパクトのあるビジュアルは大きな文字要素を中心に構成されている。何を隠そう、この文字。今回の為に浪本氏が作ってくれたオリジナルのフォントなのだ。

私は、ピップのプロジェクト以来このオリジナルフォントを組み込んだクリエイティブにご執心なのだ。

グッジョブ!浪本さん!

交錯する二人の哲学

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書体をオリジナルで作り、落合陽一と新宮晋が交錯する様子を表現するために、共通的なイメージを併せ持っているレオナルド・ダ・ヴィンチをイメージし、レオナルドの『ウィトルウィウス的人体図と黄金比』をモチーフにしたグラフィックを配することでタイトルに掛けた私の思いを表現した。

落合陽一の名前は、コンピューティング文字を想起させるぺジェラインによって具象化。新宮晋の名前は手描き感を残したラインで表現。そしてお互いに影響を受け合う感じを出すためにタイトルの文字は半分ずつその要素を取り入れて、それぞれの影響を受けている感じにした。

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この二人だからこそ、チラシ1枚。ポスター1枚とってみても、未来に残すものに値するモノを作りたいということで、拘りとクオリティを追求した。

グッジョブ!浪本さん!

かなりの拘りようだ。

今でも中止になったことがもったいない。

なので、私は、このビジュアルをかなり気に入っていて、このポスターを事務所の私がいつも作業をする部屋に掲げている。

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リベンジはあるか⁈

当分の間、この騒動がひと段落するまではなかな難しいのではないかと思っている。しかし、どこかでこのリベンジができないかということを常に考えているのも事実だ。

今回の一件で、しばらく主催者側は動きそうにないし、とは言っても私が代表である株式会社SPOONがこの無料イベントの主催者になったとしたら、会社のある大阪市北区の天神橋の大地が怒りに満ちることになる。

とはいえ、登壇者2名もやりたいと思ってくれているので、どこかで代わりとなることをやりたいな、できないかなと考えている。

とりあえずは、一旦この状況をやり過ごし、期を見てさくっと提案するほかないだろうと思う。もしかしたら、有料イベントになってしまうかもしれないが、その時になって三田(さんだ)という土地が牙を剥いて、どれほどまでに高いハードルとして私の目の前に聳え立つのか。

もし実現できたら、私はヤスキヨ、はたまた、銀シャリばりの蒼いジャケットで三田の地に降り立つつもりです。その時は是非。皆さんもお力をお貸しください。

次回からは、また書きたいことを書いていきます。


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