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歯を食いしばっても良いことは何もない~緊急事態会見に思う~

本日は、やむを得ず小雨の中を出社。
ドデカPC様を抱えた通勤電車内は、結構、混んでいて、蒸し暑く感じたが、事務所は「洒落にならない”密”」を相殺するため、窓全開でめちゃめちゃ寒かった。

緊急事態宣言下のイレギュラー処置について、あれこれ問合せや指示が飛び交う。
もらい事故的に内部監査資料の作成が飛んで来たり、経理屋も法律わからないと進まないねぇ、な事案も散発したりで、J-SOXや関連の法律を調べまくる。

緊急事態宣言の解除検討日、ということで、仕事中もチラチラ携帯を眺めながら、経理作業を進める。

政治の話をするのは苦手だし、私のABE君アレルギーは年々悪化していて、「顔を見るのも嫌!」状態なので、
近頃はTVも携帯のニュースサイトも観るのがかなりしんどい。
しかし、東京の解除がいつ出るかで、会社のスケジュールが大幅変動するので、吐き気を堪えて観る…(決死隊みたいだな)。

会見で毎度出る「歯を食いしばって」という一言。
そのたびに「お前に言われたくねぇっ」と思ってしまう。
「欲しがりません勝つまでは」の時代から何も変わってないんじゃない? と毒づく。
「歯を食いしばって、良いことなんか何もないぞ」と思う。

◇*◇*◇

そう思うのには、訳がある。
私の持病である顎関節症を劇的改善に導いてくれた「仙人先生」曰く、食いしばりは万病の元。
「歯を食いしばって良いのは、1日15分まで」だそうだ。

2年半前、私が過労で休職に追い込まれた時。
私は怪我(労災)から体力が低下し、持病の顎関節症が悪化し、免疫力が激しく落ちてしまっていた。常に身体が冷たく、微熱があり、身体に風が当たるだけで頭痛と吐き気を覚える…という状態だった。
それでも毎日出社し、深夜まで働いた。それこそ歯を食いしばって。そしてますます心身が弱っていったのだ。

休職後、1年ほどして出会ったのが、顎関節症治療が専門の口腔歯科医「仙人先生(私が奉ったあだ名)」。
口腔歯科医といいながら、その治療は口腔内にとどまらない。
全身の体幹バランスやら、東洋医学的な経絡やら、迷走神経を活性化させての免疫力向上、栄養学的アプローチ、etc.etc.
治療中には座禅やヨガを思わせる緩い運動もする。
治療前の問診…というか対話は、多分に精神的・哲学的でもある。
初診時の印象は、
「これは…修行か?」
しかしその”修行”を始めてから、私の体調・体力はめきめき回復していったのである。

昨日、久々に、仙人先生の診療を受けた。
その際に言われた言葉だ。
「古代生物のように、自然に逆らわず、自分の身体の力を最大限に引き出して、ウイルスを跳ね返す身体作りをしてください」
「疫病下の江戸時代に戻ったと思って、この状況でできることだけすると決めて、家でのんびり過ごして。免疫力は心の平安からですよ」

◇*◇*◇

さて、緊急事態宣言の話に戻ろう。
経済の再開はもちろん重要事項で、私たちは、今か今かと解除を待っている。でも、解除が来ても、ウィルスはなくならないのだ。

我が「ぜんざい公社」も、「解除次第、フルスピードで通常営業にまで戻したい!」的発信を繰り返している。
もちろんテレワークや感染予防策の方針も発信されているが、各チームが実践レベルで働き方を構築できているとはとても言えない。特にわが経理部は「何が何でも出社する」志向の人が多く、課題山積だ。
その状態で、通常営業にフルスピードで…て危険極まりないよな、と不安に思う。

個人的には。
頑張るときも、身体を労ることを忘れない、頑張りすぎない事こそが、「新しい生活様式」なのかも、と感じている。
経済や生産性を、「コロナ前」と同じ物差しで測ることから脱却すべき時が来ているのでは、と思う。

令和の世に、昭和の働き方に固執する人が少しでもいなくなりますように。
古き良き時代を懐かしむなら。いっそ江戸まで戻って欲しい。

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