平成プレイリストは思い入れでできている。
平成にリリースされた楽曲で印象に残っている音楽をプレイリストに残しておこうとふと思い、夜な夜な思い出したアーティストと楽曲をひたすらプレイリストに追加していったら約100曲近くになってしまった。
無駄な作業をすることが好きなので、プレイリストを完成させたときの達成感たるや。
もともと日本の音楽をメインに聴いていて、海外の音楽を掘り下げているのはここ5〜6年くらい。なので、圧倒的に日本の音楽を聴きまくっていた音楽好きだと思っています。
作ったことに満足して多分通して聴くことはないだろうこのプレイリスト(総時間7時間45分)を平成3年生まれの自分の聴いていた時代と一緒に振り返りかいつまんで書いていく超個人的な記録です。Spotifyに入っていない楽曲結構あるんだなという気付きもありました。
平成3年生まれの平成プレイリスト
中学時代(2004年〜)
音楽に興味を持ったきっかけは、中学時代の友人から教えてもらったラジオ番組だった。TOKYO FMで今も放送されているSCHOOL OF LOCK!で、初めて番組を聴いた日に流れてきたのがRADWIMPSの「有心論」という曲だった。当時のSCHOOL OF LOCK!のパーソナリティだったやましげ校長がリスナーの悩み(何かは忘れた)を聞いた後に、やましげ校長からメッセージとともに「有心論」が流れて、なぜだか知らないけどぶっ刺さってしまった。今振り返ると誰かが抱えている悩みや思いに対して、音楽が何かしらの力になってその人のことを支えることができるんだと感じたのが音楽に興味を持ったきっかけなのかなと思いました。
それまでは、テレビの歌番組で紹介されているような流行りの音楽をたまに聴いているくらいで特に音楽が好きという訳でもなかったし(プレイリストの最初に並べた楽曲など)、親が運転する車の中ではなぜか野猿がかかっていたのを覚えている。笑
高校時代(2007年〜)
その後、中学2年から高校2年くらいまで、SCHOOL OF LOCK!を聴き続け、紹介されてたアーティスト(主にロキノン系)を聴きまくった。閃光ライオットにも何回か行ったし、初めてライブを見たアーティストはBEAT CRUSADERSだった。笑
当時はTSUTAYAの5枚で1,000円レンタルや旧作半額キャンペーンを使い倒したし、ブックオフのキャンペーンで中古CDを買って音楽を聴きまくっていたなぁ。バイトして手に入れたお金をどの音楽に使うかひたすら迷っていたから、Spotifyが高校生のときにあったらどんなに便利だったのだろうと思ってしまう。
ただ、音楽を聴くのに迷ったあげく、手に入れたものだったからこの当時聴いていた音楽は今の自分の音楽の趣向に少なからず影響を与えているんじゃないかなと思っている。プレイリストだとアジカンやエルレ、バンプ、サンボマスター、サカナクション、銀杏BOYZ、フジファブリック、ビークル、チャットモンチー、くるりを代表的にあげました。
大学時代(2010年〜)
高校3年の年末くらいに友人から教えてもらったゆらゆら帝国がそれはとても衝撃で、大学生になったらライブを見に行ってみたいなと思った大学入学のタイミングで解散した。
自分の大学生活の楽しみであったゆら帝を見に行く夢は叶わず、当時流行っていたmixiのゆら帝のコミュニティでゆら帝の後継者のスレを見てからインディーズバンドをあさり始めるようになった。大学時代は、東京で活動するインディーバンドを聴きまくっていた時代だった。
そのスレではいろいろと後継のアーティストが書かれていたが、特に覚えているのは、踊ってばかりの国、八十八ヶ所巡礼、嘘つきバービーだった。踊ってばかりの国は大学時代で1、2位を争うくらい見に行ったバンドだと思っていて、初めて見に行ったshibuya eggmanでのレコ発の対バンでceroを知り、カクバリズムに足を踏み入れるようになった。カクバリズムがきっかけで、オルタナ系の音楽だけでなく、シティーポップや渋谷系あたりも聴くようになった。
この頃はレンタルよりも音源を買うことをメインにしていて、渋谷タワレコやディスクユニオン、JET SETあたりで探しては買い、お金がないときはディスクユニオンでCDを売り、またCDを買うみたいなディスクユニオン内で経済を回していたり、数少ない音楽好きの友達とCDを貸し合い、ライブに行ったりみたいな毎日を過ごしていた大学時代。根暗の極みみたいな生活をしていた気がする。笑
あと、大学生のときにレコードデビューした。ゴッチさんがRECORD STORE DAY 2013のときにソロのシングルを7inchでリリースするにあたって、長らくアジカンが好きな僕はなんとしてでも聴きたいなと思い、確かゴッチさんが紹介していたレコードプレーヤーを購入した。初めて、針を落としたとき部屋でおぉって言ったの覚えている。カップリングのPUNPEEのリミックスがめちゃくちゃよかったことを思い出した。
なので、プレイリストには数々のインディーバンドとシティーポップや渋谷系の音楽を入れました。
社会人(2014年〜)
新卒で入った会社の同期が、ハードコア・エモをメインとした音楽が好きで、好きな音楽のジャンルが違かったので、お互いが好きな音源を5枚くらい貸しあって聴いたらハードコア・エモにハマって聴くようになった。クリティカルだったのはbachoのライブを見たことだったかもしれない。笑
ライブも吉祥寺WARPや新宿nine spice系のハードコアや音圧強めのオルタナ系をメインに通うようになり、音がでかすぎて耳がおかしくなるようになり始めたのも社会人くらいになってからだと思う。
相変わらずCDを買っていたけれど欲しいものを買いに行くために行っていて、大学生のときのように毎週のようにあてもなくタワレコやディスクユニオンには行くような感じではなくなった。社会人になってからジャニスに通うようになった。高校・大学でも洋楽は聴いていたが、視聴時間で言えば邦楽のほうが圧倒的だったので、ジャニスに行き始めたくらいから洋楽もメインで聴くようになり始めた。ジャニスに通っていたのもインディー系の音楽がレンタルできるのもあったけど、海外の音源が豊富だったからとにかく借りて聴いた。そんなジャニスが閉店したのは自分の居場所がなくなったようで寂しかったなぁ。
だから、プレイリストは新卒の同期が教えてくれたハードコアやエモ系の音楽がメインにした。最後の方には、歌い手の方をたくさん選んだのは、これからの音楽シーンを担っていくんじゃなかろうかという個人的な希望で選んで、折坂悠太さんの「平成」で締めた。
最後に
そんな変遷があり、サブスクリプションを本格的に使い始めたのは去年でした。気になった音源や新譜がすぐに聴けるようになっていて、今までの音楽を聴くために費やしてきた時間がスマホで済んでしまうことにびっくりした。学生のときに、Spotifyがあったら音楽の聴き方は変わっていたのかなと少し思ったりもした。けど、平成が終わるいまこうやって振り返るとプレイリストに選んだ音楽一つ一つに思い入れがあって、思い出があって、自分が音楽を聴くために費やしてきた時間は決して無駄じゃなかったと思った。(というか思いたい。笑)
というのも、プレイリストには入れなかったけど聴き返していた中で、ゴッチさんのThe Long Goodbye(P’s O-parts Remix)のPUNPEEが歌っていた歌詞を見ていたら、そんなこと歌っていてそうだよなぁって共感していた。(確か、7inch買って聴いていたときも同じこと思ってたなと思い出した。)
てか この歌は君にちゃんと届いてるかな?
てか この7インチは人にちゃんと届いてるかな?
てか もしかしたらヒトが滅びた後に宇宙人が
「なにこの円盤?」って
不思議がって調べてるのかも
データはすごく便利だけど
何も知らなきゃ空気の中さ
モノはとてもかさばるけど
思い出させる匂いがあるんだ
僕たちの前の文明も
最後は全部データ処理になっちゃって
滅びたから結局
最後なんにも残らずに消えたのかも
そして、平成が終わるタイミングで、レコードプレーヤーが壊れた。明日、新しいプレーヤーが届く。Spotifyを使い倒しているけど、令和になっても平成で聴いてきた音楽のスタイルで聴き続けるんだろうとレコードプレーヤーを買い直したタイミングでふと思いました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?