グロービスMBA経営戦略とLizzo

基本は音楽を中心としたカルチャーに書いているnoteですが、諸事情により定期的にマーケティングに関する書籍を読んだアウトプットとしても活用していきます。(ただ、カルチャーをコンセプトとしたnoteなので最後にきっちり何か紹介しておきます)

読んだ本「グロービスMBA経営戦略」

ざっくりとした内容と感想

先人たちが生み出してきた経営戦略の概念や理論、フレームワークについて、一通り網羅されていて、事例をまじえながら、戦略立案・実行のシーンに置き換えて分かりやすく解説している1冊でした。

マーケティング関連のお仕事をしていると様々なフレームワークを活用しているシーンに出会います。日々の業務で使われるようなワークフレームがたくさん紹介されています。内部・外部環境を把握し、戦略に結びつけるために3C分析やPEST分析、SWOT分析が紹介されていたり、戦略を実行していくために、自社の資源と照らし合わせながら優先順位を決めていくためにプロダクトポートフォリオマネジメントやプロダクトライフサイクルがあったり、実際に実行していくためのチェック体制を整えるためのPDCAサイクルやKPIの設定方法だったりと各種フレームワークに事例を交えながら事細かに書かれていてとてもわかりやすい1冊です。

気づいたこと

そんな中で、読んでて重要だと思ったことは、さまざまなフレームワークがあるけれども、とりあえずで活用しても競合に勝つための戦略は生まれないと思います。そもそも、自分たちの会社は他社に比べた時の競争優位性はどこにあるのかを共通認識として持っておくことが当たり前だけど1番大事です。フレームワークばかり知っていて、それっぽく当てはめ戦術まで落とし込んで実行に移したときに「そもそも何のためやっているんだっけ?」と迷宮に迷い込んでしまうことが多々あると思っています。なので、迷い込まないために自社の強みを見つけるコンセプトとなる理論をまず固めることが重要だと思います。(ポジショニングとコア・コンピタンスのお話)

ただ、自社の強みは何かを考えているときや戦略を立てている間にも競合をはじめ世の中は常に動いていて、机上の理論だけでなく、「今」の顧客も聞きとりながら戦略を柔軟に変更しながら動いていく必要もあると思います。常に世の中を追っていきながら少し先の未来を予測するために、コンセプトをしっかり見据えて、フレームワークに落とし込んで実行に写す必要があるのかもしれません。

この1冊だけで、覚えるべき概念やフレームワークがたくさんあって、覚えるだけで大変です。やっぱり実際に使えるシーンで試していきながらじゃないと覚えられないのかなと思ったりもしました。

おまけ

今回のnoteを書きながら聴いていたのは「Lizzo」のメジャーデビューアルバム「Cuz I Love You」。彼女の魅力的な部分はパワフルでソウルフルな歌声。そんな歌声をのせるメロディは昨今の流行でもあるトラップやディスコ、ソウル、 R&Bを組みわせたポップスソング。
自分の持っている強みを理解しながら、いまのミュージックシーンの流行を33分でまとめた内容をデビューアルバムとしてリリースしているあたり、マーケティングっぽいですね。


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