顧客体験(UX)|ローソンエンターテインメント社事例|09/25/2018
不定期|マーケティングView
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顧客体験(UX)|ローソンエンターテインメント社事例
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顧客体験改良の成功とデータビジュアライゼーションの関係
過日「IBM(BM Marketing Day 2018)」の
「顧客に感動を与えるカスタマー・エンゲージメントの実現」というセミナーに参加したところ、
特に「ローソンエンタテインメント」の事例が興味深かったのでメモ共有します。
「アーチスト担当」「ジャンル担当」がいて、
「エンタメ(チケット/DVD販売)」「会員組織化」「購入きっかけ~CRM」の課題で参考になる点が多かったので。
[ポイント]
1)体制/タスクの「アナリティクス」領域では、最優先事項が、データの可視化(ビジュアライゼーション)としている。
・瞬時に、同時に、チームおよび全社で情報共有がなされるか、意思決定ができるか、に貢献しているのが「可視化(ビジュアル化)」。
・“百聞は一見にしかず”で、皆で「目で見てわかる」というのが「PDCA、売上アップに最も効果がある」とのこと。
・「アーチスト担当」「ジャンル担当」がそれぞれプランできるよう可視化されたデータ環境を常に提供している。
2)毎週1回「UX night(ユーザーエクスペリエンス改良ミーティング)を開いている。
・スナック、ドリンクを持ち寄って、可視化された分析ダッシュボードを見ながら、サイト改善のアイデアを出し合う会
・仮説を話し合いながら、エンジニアがその場で、改善の具体策を出し実装までイメージする
・実装までを踏まえたアイデアだしでスピードアップ
・常にBIで「可視化(ビジュアル化)」されているので、集計分析など不要
・毎週1回のPDCAサイクルを実践
・リンクバナーの置き方、メニューリストの順番、ナビゲーションのタイトルなどのレベルでPDCA
・来訪者がどこで迷ってるか、どこで離脱するか、来訪目的を達成しているかなどを集中ディスカッション
3)当たり前のことを当たり前にたる=データ運用の秘訣
・「データエンジニア」「分析・可視化」「チャネル運営」を当たり前にやっている
・飛び道具はない
・データから顧客を見ている
・データの可視化環境ができれば、確実に施策の成功率/予測の確度上がる
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■企業:ローソン・エンタテインメント|http://www.ent.lawson.co.jp/
■ビジネス(組織)
・ローソンチケット
・HMV(本・CD・DVD・グッズ販売)
・ユナイテッドシネマ(映画館)
■マーケティング運営体制/デジタルマーケティング業務体制
※3チームでスクラム(タスク割)
1)データエンジニア層
-DWH整備
-3rdPartyData
-配信系AD
2)Analytics層
-データビジュアライゼーション
-データマイニング
-WEBアクセス分析
-アトリビューション分析
-顧客体験管理(KPIマネジメント)
3)チャネル連携層
-Eメール
-WEBサイト
-アプリ
-SNS
-DSP
-検索エンジンAD
■施策のキーになるトリガー
◎情報リリース(解禁)
◎予約開始日
◎発売当日・公開日当日
■レコメンド~CRM
◎同アーチストの過去作品/過去発売物
◎ジャンル/アーチストをキーにレコメンドカタログを生成(WEB/Eメール)
◎ロイヤルティプログラム(ポイントプログラム)
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《サイト改善|UX nightで使っているツール》
■WEBサイトのPDCAに「TeaLeaf(ツール|IBM提供)」を使用
https://www.ibm.com/jp-ja/marketplace/session-replay-and-interaction-analytics
■ツールのポイント
・ユーザーのサイト上の行動や体験(カーソルの動き単位)を可視化
>トラフィックをキャプチャーして分析
・どこで離脱しているか、どこで迷いが起きているかがわかる
・ヒートマップ、アテンションマップ、リンク分析、フォーム分析がパッケージ
・パソコン、モバイル、アプリに対応
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IBMのセミナーで、IBMのデジタルソリューション「TeaLeaf」と「AI」の紹介がメインでしたが、
「顧客体験(UX|ユーザーエクスペリエンス)」の運営をしている“組織”“人材”の課題も共感でき、
有意義なセミナーでした。
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