石川智晶/アンインストール

動くことのない真実が、ずっと想い焦がれていた夢や希望を木っ端微塵に破壊していく。

もう足に力なんて入らない...
立つことさえもままならない...
どう足掻いたとしても僕は消えるしかない...

絶望の最中で心の整理をする暇もなく、今はただ恐れを知らぬ戦士のように振る舞うしかない...

そんな行き場のない閉塞感がリアルに表現されている衝撃のライブパフォーマンスです!


イントロのあまりにも無機質で機械的な「理解できない」というフレーズに自分は背筋が凍りました。

あまりにも大きな絶望や喪失を前に心の処理が全く追いつかない様子が見事に表現されています。そして、石川智晶さんの歌声が入るとともに「理解できない」という強い拒絶のニュアンスから徐々に「理解したくない」という人間的な葛藤の表現に変化していく様子はこの胸を抉ってきます。

 

この曲の中で特に自分が気に入ったのは、この表現です!

「恐れを知らぬ戦士のように振る舞うしかない」

永遠に光を見ることはないと知りながらも即座に立ち上がり歩き続けなければならない。そんな絶望的な情景をここまではっきりと浮かびあがらせる表現は他にそう多くはないと思います。

途方もないエネルギーを持ったライブ映像であり、その圧倒的な世界観に目を釘付けにされてしまいます。

もしお時間があれば、ぜひご覧になってみて下さい。

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