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問いかけから生まれる企画力:あなたの中の疑問が世界を変える

日々の生活の中で、よく疑問を持つことはありますか?
何か新しいことを始める際、または既存の問題を解決しようとするとき、そのスパークとなるのは多くの場合、何かしらの疑問です。その疑問がイシュー(課題)を見つける手がかりとなります。

具体的な例を挙げてみましょう。私が以前取り組んだ研修の設計と実行の企画では、「ただコンテンツを習得するだけではなく、視野が広がりと行動力もあがる研修にするにはどうしたらいい?」という疑問を持ちました。

具体的は、「コンテンツを習得するだけでなく、参加者が、会社のビジョンに対する共感が高まり、自分の問題意識が発揮され、さらに自分らしく行動していくエネルギーが湧いていく。ためにはどんな研修になったらいいのだろう?」という疑問から始まりました。

視点を広げるための「軸」

疑問を持つ視点を広げるためには、様々な「軸」を設けて考えることが有効です。時間軸、空間軸、感情軸、競争軸、機能軸など、これらを通じて物事を見ることで、新たなアイデアや視点が見つけられます。

私の研修企画では、時間軸では受講前と受講後でどう変わるか、空間軸では自分だけで精一杯から部署を超えた関与が当たり前になるためにはどうすればいいか、感情軸では「もう大変、しんどい」から「自分の可能性ってこんなにあるんだ」という気持ちに変わるためにはどうすればいいか、というような視点で考えました。このようにして、普段とは違う視点から問題を捉えることができ、新たなアイデアの創出につながりました。

システムシンキングの導入

さらに重要なのは、問題をシステムとして捉え、その中の相互作用を理解するシステムシンキングの視点を取り入れることです。システムシンキングとは、全体の中の部分が相互に影響を及ぼし合いながら動いている「システム」を理解するための考え方です。

私の研修企画でも、当初の問題のループがシンプルで小さかったものが、時間軸や空間軸、感情軸で考えた要素を図に加えていくことで、ダイナミックなシステムに変わりました。

このように、システムシンキングの導入は、問題の本質をより深く理解し、効果的な解決策を見つけるための重要なツールとなります。


まとめ:企画創出の新たな視点

企画創出の過程は、日常の中の疑問から始まり、を通じて物事を見ることで、新たなアイデアを生み出すプロセスです。そして、その全てを包括するようにシステムシンキングの視点を取り入れることで、企画の全体像を理解することが可能になります。

私の研修企画の結果は、反響を得ることができ、「あの研修は本当によかった。もっと早く聞いておきたかった。もっと広めてほしい」という感想を聞くことができました。そして、その続編を開発し実施することにまで至りました。

企画創出に挑戦する際には、これらの視点を活用してみてください。
疑問を文言化し、軸・フレームをつくり立体的に考える。そしてシステムシンキングで、俯瞰し、優先順位を決め、ここだ!という点に集中して設計する。
そのように具現化したアイデアが実現すれば、それが、さらに次の素晴らしい企画へとつながるかもしれません。

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