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cukai
2022年4月5日 19:47
昔、能登の国に治郎右衛門という、大きな農家を営む人がいた。 治郎右衛門は情け深い人で、雇い人たちに対しても常に労わりの気持ちを忘れなかった。 当時としては珍しい優しい人であり、 「お前たちが働いてくれるから、私たちが楽に暮らしていけるのだ」 といって、心から雇い人に感謝していた。そして、ときどき他所の家から貰い物があると、まず第一に雇い人に分けてやった。こういう人だから、雇い人たち