ランナーのシンクロ率
複数の要素が重なり合い、同時に動作したり、意識が通じ合ったりする様をシンクロするという。
エヴァンゲリオンではシンクロ率という言葉が使われているらしい。その場合とは使い方が異なるとは思うが、ランニングの場合で考えると、ランナーのパフォーマンスに影響を及ぼす大きな要素の一つとして、心と体がどれだけシンクロしているかというランナーのシンクロ率のようなものがとても重要だなと思っている。
世界一のマインド
" If you want to break through, your mind should be able to control your body ”, “ Your mind should be a part of your fitness.” もしブレイクスルーを望むなら、あなたの心があなたの体をコントロールできるようにすべきです。そしてあなたの心は健康の一部を担うべきです。
マラソン世界記録保持者のEliud Kipchoge選手が語ったことです(下記記事)。
Kipchoge選手は世界一の選手と言えますが、それは単純なパフォーマンスだけではなく、彼のもつマインドによるものが大きいと思う。
心と体
心と体は一体である。例えば、人の歩行動作はその時の心理状態をよく反映するという研究があったりする。確かに落ち込んでいる時は無意識に歩幅が小さくなったり、歩行スピードが遅くなっているのかもしれない。
結局のところ脳が生命活動の大部分を司る以上、感情という要因を切り離して考えることはできないのだと思う。単純にフィジカルが強いだけでは高いパフォーマンスは得られない。
Kipchoge選手の言葉の意味は、強い心・強いメンタルが自分の身体を思うように動かしてくれる、ということでしょう。つまり心と体がシンクロするということ。
強い心を培うには?
では強い心・メンタルとはどうしたら身につけることができるのだろう?
一般的にメンタルが強いというと、緊張する場面で物怖じせずに振る舞えたり、心理的に過酷な状況で耐えられる人だったり、常にポジティブな人という印象がある。
定量的に判断できないので難しいが、一つ、メンタルが強い人たちの共通点があるとすれば、それは自分自身を強く信じていることだと思う。
普段のトレーニングや生活で自分ならできると本気で思い込み、そこにおいては迷いなく行動できるようにする。そうしながらトレーニングを積み重ねることで、心と体のシンクロ率は上がっていくのだと思う。
Kipchoge選手の強さはまさに心の強さだと思う。また彼は読書家でもある。彼はそうやって頭の中の考えを整理することでも平常心を保っているのだろう。本を読んだり、勉強することは自分の考えをうまくまとめて、心に余裕を作る。まさに文武両道でうまく心と体をマッチングさせている。
人生の全てに通じる
心を鍛えることは非常に難しいことだ。生きていたら不安なことも嫌なこともたくさんある。でもそれをどうにか乗り越えなければならない。
スポーツには心を豊かにする力があると思う。だからランニングでも、他の競技でもスポーツを通じて心を刺激することは、人の人生をより良いものにしてくれると信じている。
まずはいつもより少しだけ前向きに。そうすれば自ずと体は応えてくれるはず。