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その靴には背景がある

今日は「On」というスイスのシューズブランドのこれまでの歴史や戦略についての記事を読みました。

きっかけ

Onのシューズといえば、靴底が独特な形をしているのが特徴で、日本でも人気のランニングシューズブランドですね。

Cloudと呼ばれるソールでまさにモクモクとした雲のような形をしています。店にあったらつい手にとってしまいます。

記事で読んで初めて知ったのが、この靴ができたキッカケ。

" 庭のホースを輪切りにし、さらに半分にカットして、シューズの底へ接着剤でつけて走ってみると、「これが求めていたカタチだ」と確信した。着地するときにホースが斜めに潰れることで痛みが抑えられた。偶然にも、ホースの形が3Dの衝撃吸収構造になっていたのだ。 "(上記記事より引用)

庭のホースをカットして靴裏にくっつけたのが始まりっていうのがすごい面白いですね。

自分が必要としているものを自分で作りだすパターン。
こういうパターンは新しい事業を始めるきっかけとしてはよくあるのかなと思います。

このOnの例をみて、他にもたくさんあるメーカーやシューズの生い立ちやそこに込められた思いみたいのものが実は色々あるんだろうなと、興味深くなりました。なかなか普段は気にしないと思いますが。

SHOE DOG

シューズについての伝記本のようなもので有名なのはナイキ創業者のフィル・ナイト氏のナイキ創業から現在までを綴った
SHOE DOGでしょう。こちらは読みました。

ナイキという靴がが生まれた背景はもちろんですが、フィルナイト氏の人生と生き方が読者にも挑戦する勇気を与えてくれます。
創業者は強いイメージがあると思いますが、意外と弱い部分だったりおちゃめな部分が見え隠れしていて、フィル・ナイトという人格の魅力にも気づかされます。

ナイキを中心としてそれを取り巻く他シューズメーカーとの関係や争いも面白かったです。ぜひ読んでみてください。
おそらくランニングとか靴に全く興味がない人でも学べることが多い本だと思います。

アイディアを形に

アイディアはどこから生まれてくるか分からないので、そういう背景を知ることもとても面白いです。

ただ自分で作ってみたり実験して仮説検証を行うっていうのが大事です。

アイディアはもちろん色んなところから生まれるのですが、でもその思いついたアイディアはもう他の人が思いついていることが多いと思ったほうがいいと言われますよね。

Onの場合はあのようなアーチ形状を使えばなんとなくクッション性を発揮させることができると思いつきそうじゃないですか?
ただ、それに気づいた時点で、不完全なモノでもまずいち早く形にすることが重要なんだと思います。

ファンベース

すでに巨大なシューズメーカーが多く存在したレッドオーシャンの中で、Onは非常に厳しい戦いを強いられてきたと思いますが、
ファンベース思想による地道なブランディングとマーケティングで徐々にファンを増やしていったとのこと。

他に比べると小さいブランドかもしれませんが、その分、逆にコアなファンをつけて、そのファンコミュニティを大事にするという戦略により自身のブランドを確立したようです。

これは例えばこれから新しくブランディグしたいと考えていて、でもまだまだ小さい状況の個人やコミュニティ、会社などがファンをつけて成長していくために参考になるものではないかと思います。

万人にうける必要はなくて、少数でも自分の色に共感してくれる人たちと楽しいコミュニティが作れたら、それはブランディングとして成功なんだと思います。

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今回はOnのシューズの背景から考えたことについて書きました。

こんな感じで、僕のnoteはランニングを軸としていますが、自分のランニングアクティビティだけでなく、ランニング関連のニュースなどから得た知識や自分の考えなどを書いていきたいなと思いますので、今後もよろしくお願いします!少しでも何かの参考になれば幸いです。

読んでいただきありがとうございました。