30歳女

30歳。初産。16wで胎児が無頭蓋症と診断されました。その後、無痛で中期中絶手術を受け…

30歳女

30歳。初産。16wで胎児が無頭蓋症と診断されました。その後、無痛で中期中絶手術を受けました。その記録を綴ります。

最近の記事

6.夫との関係が辛かったこと

死産した夫婦にあるあるだと思います。 とはいえ、良い夫なんだと思います。 無痛を選ぶときも「お金のことは気にしなくていい」と言ってくれました。病院もセカンドオピニオンやらなんやらで3つ行きましたが、全部に付いてきてくれました。私が産休中の間は帰宅時間を早めてくれました。 彼なりの精一杯だった思います。 でも「男は産まれてから初めて父親になる」と言われるように、夫自身が自分の子どもを失った実感はなかったと思います。 私に面と向かって「だって辛さわからないし」とは言いま

    • 5.病院の待合室が地獄すぎてトラウマになったこと

      これはイメージしやすいと思います。 こっちは死んだように待合室にいる中、前を見ても横を見ても妊婦さん。 幸せそうにお腹を撫でています。 鞄にはマタニティマークに安産のお守り。 いいなぁって気持ちだけでは整理がつきませんでした。なんで私だけと余計に孤独感が強まりましたし、幸せそうな妊婦さんも視界にいれたくなかった。 人の幸せを妬んだりしたくないのに、そんな自分に嫌悪感が増したり。 私があっちの立場だったらこんな風に見られることも嫌だと思う。 だから!産婦人科のみな

      • 4.手術後に市から電話がきたこと

        手術も終わり産休も終わり、なんとか心穏やかに過ごしていたある日、市(母子手帳発行機関)から電話がありました。 「もうそろそろ32週を迎えるころですが、いかがですか?」 ・・・母子手帳もらうときに32週くらいに状況確認の電話しますって言われたんですよね。 電話来ちゃうかもと思ってたけど、死産届出したし情報共有されてると思ってた。 自ら電話して「中絶したので32週での電話は不要です」なんていう気力は残ってなかったし。 電話してきた人は助産師さんで、事情を話したら必死に謝

        • 3.手術後に死産届を書いたこと

          手術後に死産届を書きます。これがないと火葬できないそうです。 私は手術前にブログなどで死産届を書くことは知っていましたが、でも実際書くのは辛かった。手術後で体もきついし出血多量で頭もぼーっとしているのですが、胎児が身長何センチ、体重何キロと書かれているのを見るのは、改めて現実を突きつけられた感じがありました。性別もここで知れます。私の場合は男の子でした。 病院からは手術が終わって目が覚めたら自分で火葬屋さんに電話してくださいと言われていたのですが、それは鬼畜すぎるだろと連

        6.夫との関係が辛かったこと

          2.費用負担がきつかったこと

          前記事のとおり、中絶手術は無痛で行いました。 その手術費用はトータル75万円ほどかかりました。 出産一時金40万円もらえますが、それ以外に75万円かかります。 保険外なのですべて本人負担です。 医療保険も適用外です。 高額医療費制度の適用外です。 病院なのでカード使えません。現金持参です。 ↑※あくまで私の場合です。保険等、様々なケースがあると思うのでご自身でご確認をお願いします。 いや、きついですよ。だったら無痛にするなと言われそうですが、痛みに弱い私は無痛

          2.費用負担がきつかったこと

          1.無痛手術とはいえものすごく痛かったこと

          私は中絶手術を無痛で行いました。今でも無痛って言い方はしたくない。だってものすごく痛かった。 朝8時に病院にいって全身麻酔してラミナリアを20本挿入。それは全身麻酔で行うので、痛い!と絶叫するほどではないです。麻酔の影響であまり記憶がないのですが痛い~とうわごとで言っていたような気もします。 ちなみに全身麻酔の12時間前からは飲食禁止です。私もちゃんとそれに従ったのですが麻酔の後は吐きました。あれ医者の言葉無視して何か食べてたらもっとやばかったな・・ その後16時の硬膜

          1.無痛手術とはいえものすごく痛かったこと

          無頭蓋症と診断されて中絶手術を受けた私が辛かった6つのこと

          結婚して2年。30歳。初産。望んでいた妊娠でした。 不安な妊娠初期を過ごし、やっと安定期に入れると思った矢先の16週の検診で胎児が無頭蓋症と診断されました。 心の整理もつかないまま中絶手術。 中期の中絶手術については情報が少なく、不安で仕方ありませんでした。 手術を終えるまで子どもを失う悲しみを持つ余裕もなかった気がします。 そんな中同じような経験をされた方の経験談を読んで、手術までの日々をなんとか過ごしました。 同じように私の経験が少しでも誰かの参考になればと思

          無頭蓋症と診断されて中絶手術を受けた私が辛かった6つのこと