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はじめての読書感想文のその前に。

いま、谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」を読んでいます。
わーい、はじめての読書感想文です!緊張するな〜。

小学生のときは、こう見えて。
まぁまぁの確率で学校代表に選ばれ世間に流出していたんですけど、私の感想文が。

ちょっと虚勢を張って「すごいでしょ?」っと言いたいところですが、残念ながら誰も書いてこないからの選抜だったのでした。
もしくは持ってきたとしても、兄や姉に書かせたり、去年の妹の読書感想文を写してきましたっていうのが関の山ですわ(ががの友人調べ)。

そんな実力のわたくし。
もももろうさんのこちらの記事を読んで、だいーぶ前に買ってきていたけど、読むのを忘れていたことに気づいた本があったので、読んでみることにしました。

谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』です。

そして読書感想文のその前に。

わたくし短大で日文(日本文学)を専攻していたのですが、なにせ短大ですから入学したと思ったら就職活動で。谷崎潤一郎までは間に合わなかったんです(なにその言い訳)。

私は夏目漱石が好きだったんで、漱石の門下生だったら記憶のどこかにかすってたかもしれないですけど、谷崎潤一郎(以下:谷崎)は耽美派やったし興味がなかったんですよね。「木曜会」のメンバーでも無かったし。

あ、「木曜会」って漱石が主催していたサロンです。

正しくは、漱石を訪ねてくるお客さんが多すぎて、執筆に支障がでるのを懸念した鈴木三重吉が「面会は木曜日の15時以降で!」って決めたのが始まりですが。

当時の漱石は、そりゃー、大人気でしたからね。
芥川龍之介も漱石を崇拝していて「漱石最後の弟子」とか呼ばれてますけど、新人若手作家の芥川くんはドキドキしながら木曜会に足を運んでいたのだよ。

この時点で無条件に芥川を好きになれるわ。

という訳で。谷崎については全く眼中になかったんですが、日文専攻の端くれのわたくし。

「谷崎は読んだことがない」

では具合が悪かろうと、社会人になってスグ。確か「痴人の愛」やったと思うんですけど、文庫で買って、通勤電車の中で読みました。

え。
なんか週刊誌みたい。
イヤラシイ。

みたいな感想を持ってしまい、未だかつてあんなに文豪を流し読みをしたこと無いわぐらい、ザザザザザーっと読んで、私の中での谷崎は終了してしまっていました。

そこから月日が流れた数年前。
ふと書店で『陰翳礼讃』が目に止まったんです。

え。読まれへん。
この題、なんて読むん?
知ってるけど知らんで。
あかん、やばい、自分の日本語が、ぎゃー!

と思ったのが購入のきっかけです(天国で泣いてるわ、谷崎が)

◇おしまい◇


お読み頂きありがとうございました!
なんか好きな人のことって語ってしまいます。
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がが
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