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アスパラガスが美味しかった思い出を残す

この季節になるとふと思い出す。
アスパラガス。

学生時代にお付き合いしていた女性と
その後輩たちと一緒にパスタを
食べに行った。

国道沿いのお店だったと思う。

ふだんはケチくさい僕だが
彼女のお願いとなると
一緒に行きたくなる。

テーブル席に四人で座った。

パスタは美味しかったと思う。
なにを食べたか忘れたけれど。

会話の内容も覚えていない。

覚えているのは、

アスパラガスが美味しかったこと。

ソテーしていた。

太いアスパラ2本。
ソテーしていた。

千円近くする値段だった。

きっと彼女や後輩の前で
見栄を張ったのだと思う。

値段が高くて注文を辞めるのは
恥ずかしいので、
思い切って注文した。

味は、とてつもなく
美味しかった。


ほんとうに美味しかった。

その記憶だけは残っている。

2本を四人で分け合ったと
思う。

ほんとうは、独り占めしたかった。

いまさらながら
その時の彼女に確認しようか。

「あのときのアスパラ美味しかったよね?」


問い合わせても

覚えていないだろう。

そういうもんだ。


僕とすごしたアスパラ時間が
あなたの記憶の中で
生きていることを願いたい。



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