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【2分で読める】週に30〜60分の筋トレで健康を守る【健康な身体作り】




✅概要

最近の研究によると、週に30〜60分の筋トレが病気予防に有効であることが分かっています。

本記事では、この運動量がなぜ十分なのか、筋トレのメリットや
どのような運動を取り入れるべきかを詳しく解説します。


✅ 週に30〜60分の筋トレで健康を守る

上記の日本経済新聞の内容の要約は以下です。

  • 東北大学の門間陽樹氏らの研究により、筋トレが死亡リスク、心血管疾患、がん、糖尿病のリスク低下に効果的であることが明らかに。

  • 筋トレを週に30~60分行うのが、これらのリスクを最も低下させる。

  • 週に30~60分を超える筋トレでは、リスク低下の幅が小さくなる。

  • 研究は2012年から2020年に発表された16件の研究を分析し、最長追跡期間は25.2年に及ぶ。

  • 筋トレは総死亡リスクや心血管疾患、あらゆるがん、糖尿病、肺がんの発症リスクを10~17%低下させる。

  • 筋トレ時間が長くなると、特に糖尿病リスクは低下するが、週に100~120分を超えると、リスク低下の効果は減少。

  • 筋トレと有酸素運動を組み合わせると、リスク低下はさらに増す。

  • 筋トレのやり過ぎは逆に健康被害をもたらす可能性があることも示唆された。


✅ 筋トレのメリット

死亡リスクの低下

筋トレを週に30~60分程度行うことによる死亡リスクの低下は、多くの研究によって裏付けられています。この研究では、筋トレを定期的に行うことが総死亡リスクを10~17%低下させるという結果が示されました。これは、筋トレが心臓や呼吸器系の健康を向上させ、免疫システムの機能を強化することにより、慢性病のリスクを減少させることに寄与する可能性があることを示唆しています。

また、筋トレは全体的な体力と筋力を向上させることで、日常生活の質を高め、怪我や転倒のリスクを減少させます。高齢者においては、筋トレがバランス感覚や関節の柔軟性を保つのに役立ち、これが転倒による怪我のリスクを下げ、結果として生命を脅かす事故の可能性を減らすと考えられます。

さらに、筋トレはメンタルヘルスにも好影響を与えることが知られています。定期的な運動はストレスの軽減、うつ病のリスク低下、自己効力感の向上につながり、これらが全体的な健康状態と寿命に良い影響を与えることもあります。


心血管疾患のリスク低下

心血管疾患のリスク低下における筋トレの効果は、重要な健康上のメリットを提供します。心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患は、世界中で多くの死亡や健康問題の原因となっています。
研究により、筋トレがこれらの疾患のリスクを低下させる効果があることが明らかになりました。

筋トレが心血管疾患リスクを低下させるメカニズムには、以下のような要因が関与しています

  1. 血圧の改善:筋トレは血圧を低下させる効果があります。高血圧は心血管疾患のリスク要因として知られているため、筋トレによる血圧の改善は重要です。

  2. 血管の健康の向上:筋トレは血管の弾力性を高め、血流の改善に寄与します。これにより、動脈硬化などの心血管疾患のリスクが減少します。

  3. コレステロール値の改善:筋トレは良好なコレステロール(HDLコレステロール)を増やし、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減少させることが示されています。

  4. 糖代謝の改善:筋トレはインスリン感受性を高め、血糖値のコントロールに役立ちます。糖尿病は心血管疾患のリスクを高めるため、これが重要です。

さらに、筋トレは肥満の予防や減少にも寄与し、これも心血管疾患のリスクを低下させる要因の一つです。
また、筋トレによるストレスの軽減や心理的なウェルビーイングの向上は、間接的に心血管の健康に良い影響を及ぼします。


がんおよび糖尿病のリスク低下

筋トレががんや糖尿病のリスク低下に効果的であるという点は、現代医学において重要な発見です。
特に、糖尿病に関しては筋トレ時間が長くなるほどリスク低下の傾向が強まることが示されています。
これらの効果は、以下のようなメカニズムによって解説されます。

  1. 代謝の改善と肥満の予防:筋トレは筋肉量を増やし、基礎代謝率を高めることにより、体脂肪の減少を促します。肥満は多くのがん種や糖尿病のリスクを高める重要な要因であり、筋トレによる体重管理はこれらの疾患の予防に寄与します。

  2. インスリン感受性の向上:筋トレは筋肉のインスリン感受性を高め、血糖値の調節を改善します。これにより、糖尿病の発症リスクが低下するとともに、すでに糖尿病を持っている人の血糖コントロールが向上する可能性があります。

  3. 炎症の軽減:慢性的な炎症はがんや糖尿病のリスクを高めることが知られており、筋トレは体内の炎症反応を減少させることができます。

  4. ホルモンバランスの改善:特にがんリスク低下において、筋トレはホルモンのバランスを整えることがあり、これががんのリスクを減少させる可能性があります。例えば、エストロゲンの過剰な分泌は一部のがんのリスクを高めますが、筋トレはこのバランスを正常化するのに役立ちます。

  5. 免疫機能の強化:筋トレは免疫システムを強化し、体が異常細胞や感染に対してより効果的に対処できるようにします。これにより、がん細胞の成長や感染症による糖尿病のリスクが低減される可能性があります。


✅ 具体的な筋トレ内容

1. 基本的なエクササイズ

  1. 壁でのプッシュアップ:立って壁に向かって手を置き、腕を曲げて体を壁に近づける。これは通常のプッシュアップの簡易版で、上半身の筋力を高めます。

  2. スクワット:足を肩幅に開いて立ち、腰を下ろしていく。これにより下半身の筋肉が鍛えられます。

  3. プランク:肘とつま先を地面につけて体をまっすぐに保ちます。これはコアの強化に効果的です。

   軽い重りを使ったエクササイズ

  1. ダンベルカール:軽いダンベルを持ち、肘を固定して前腕を上げ下げします。これは上腕二頭筋を鍛えます。

  2. ダンベルショルダープレス:ダンベルを肩の高さに持ち、上に押し上げます。これは肩の筋肉を鍛えるのに役立ちます。

  3. ダンベルスクワット:手にダンベルを持ちながらスクワットを行います。これにより通常のスクワットよりも強度が増します。

   進歩と変化

  • 初心者は、これらのエクササイズを週に数回、少ないセット数と繰り返し回数で開始し、徐々にセット数や重量を増やしていくことが推奨されます。

  • 運動が簡単に感じられるようになったら、より高い強度や新しいエクササイズへと進むことで、筋肉への刺激を維持し、成長を促進します。

  • また、運動のルーチンに変化をつけることで、モチベーションを維持し、全身の筋肉を均等に鍛えることができます。


2. 全身運動の例

  1. バーピー:

    • 効果: 全身の筋肉を使い、心肺機能も鍛えられる。

    • 実施方法: 立った状態からスクワット、プランク、プッシュアップを組み合わせた動作を行い、最後に跳躍して元の立ち位置に戻る。

  2. ランジ:

    • 効果: 下半身の筋肉、特に大腿四頭筋やハムストリングスを強化。

    • 実施方法: 一歩前に踏み出し、両膝を曲げて下半身を下げる。その後、元の立ち位置に戻る。

  3. デッドリフト:

    • 効果: 背中、ハムストリングス、臀筋などの大きな筋肉群を鍛える。

    • 実施方法: バーベルやダンベルを地面から持ち上げ、腰を使って立ち上がる。

   全身運動プログラムの作成

  • バランスの取れたルーチン: 上半身、下半身、コアを均等に鍛えることで、全体の筋力バランスを整える。例えば、腕立て伏せ(上半身)、スクワット(下半身)、プランク(コア)の組み合わせ。

  • 循環トレーニング: 短い休憩を挟みながら、複数の運動を連続して行う。これにより、筋トレと有酸素運動の両方の効果が期待できる。

  • 適切な休息: 筋肉の回復と成長には適切な休息が必要。運動日と休息日を交互に設けるか、異なる筋肉群を交互に鍛える。

  • 段階的な強度増加: 初心者は軽い強度から始め、徐々に運動の強度や繰り返し回数を増やしていく。筋力が向上したら、より高負荷の運動や追加のセットを取り入れる。


3. 運動頻度の目安

  • 初心者向け: 最初は週に2回のトレーニングから始め、体が運動に慣れてきたら週3回に増やす。休息日は筋肉の回復に重要なので、連続してトレーニングするのではなく、日をあけることが推奨されます。

  • 中級者以上: 体がトレーニングに適応したら、週4回以上のトレーニングを目指すことも可能です。ただし、過度なトレーニングは逆効果になることがあるので注意が必要です。

   セッションの持続時間

  • 徐々に時間を増やす: 最初は10分の短いセッションから始め、体の調子を見ながら徐々にセッションの時間を15分、20分と増やしていきます。

  • 質重視のトレーニング: 時間を増やすことも大切ですが、運動の質にも注目しましょう。フォームの正確さ、運動の強度、休息の取り方など、効果的なトレーニングを心がけることが大切です。

   バリエーションと組み合わせ

  • 多様な運動の組み合わせ: トレーニングに飽きを感じないように、様々な種類の運動を組み合わせることが重要です。筋力トレーニング、有酸素運動、ヨガやピラティスなど、さまざまな種類の運動を取り入れることで、全体のバランスを保ちながら楽しくトレーニングを続けることができます。

   運動後のリカバリー

  • 十分な休息と栄養摂取: 運動後は適切な休息を取ることが重要です。また、タンパク質やビタミンを含むバランスの良い食事を摂ることで、筋肉の回復と成長をサポートします。


4. 正しいフォームの学習

  1. ビデオと書籍を利用する:

    • 専門家が出演するビデオや指導書籍は、運動の正しいフォームを視覚的に学ぶのに非常に有効です。YouTubeなどのプラットフォームには、プロのトレーナーやフィットネス専門家が公開している教育的な動画が豊富にあります。

    • 書籍や雑誌も、写真やイラストを通じて運動のフォームを詳しく説明しており、理解を深めるのに役立ちます。

  2. 専門家の指導を受ける:

    • パーソナルトレーナーやフィットネスの専門家に直接指導を受けることも非常に有益です。彼らは個々の体型や能力に合わせて、適切なフォームや運動の強度をアドバイスしてくれます。

  3. 鏡を使う:

    • 運動中に自分のフォームを鏡で確認することは、自己修正に役立ちます。特にジムなどでは、大きな鏡が設置されていることが多いので、これを利用して正しいフォームを身につけましょう。

  4. ビデオ撮影をする:

    • 自分の運動をスマートフォンなどで録画し、後で見返すことで、自身のフォームを客観的に評価することができます。必要に応じて、専門家や経験者にフィードバックを求めるのも良い方法です。

  5. 徐々に強度を上げる:

    • 最初は軽い重量や簡単な動作から始め、フォームを完璧にマスターしてから徐々に強度を上げていくことが大切です。急いで重量を増やすと、フォームが崩れて怪我のリスクが高まります。

  6. 体の感覚に注意する:

    • 運動中に感じる体の感覚に注意を払い、痛みや違和感がある場合は直ちに運動を中止し、フォームを見直すか専門家に相談することが重要です。


✅ 筋トレをしすぎると起こるデメリット

過度の筋肉疲労

  1. パフォーマンスの低下: 筋肉が十分に回復せず、常に疲労状態にあると、トレーニングの効果が低下します。強度の高い運動を続けても、筋肉の成長や強化が期待できなくなる可能性があります。

  2. 怪我のリスク増加: 疲労した筋肉は怪我をしやすくなります。疲労が蓄積されると、筋肉や関節に過度のストレスがかかり、筋肉の断裂や関節の損傷などのリスクが高まります。

  3. 免疫系の低下: 長期間にわたる過度なトレーニングは免疫系にも影響を及ぼし、感染症にかかりやすくなることがあります。

  4. モチベーションの低下: 継続的な疲労はモチベーションを下げ、トレーニングに対する意欲減少を招くことがあります。楽しみながら行うはずの運動が負担となり、結果的に運動習慣を維持することが難しくなります。


過労傷害

  1. 痛みと腫れ: 関節や筋肉に慢性的な痛みが現れ、場合によっては腫れや炎症を伴うことがあります。

  2. 動きの制限: 損傷した部位の動きが制限され、日常生活に支障をきたすことがあります。

  3. 筋肉の硬直と弱化: 継続的な過負荷により、筋肉が硬直し、最終的には機能が低下します。

  4. 関節の不安定性: 関節に継続的なストレスがかかると、その安定性が損なわれ、ひずみや脱臼などのリスクが高まります。


心理的影響

  1. ストレスと不安: 高い目標を設定し、それに達成しなければならないという圧力を感じると、トレーニングは楽しみではなく、ストレスの源になります。これは特に、結果に対する過度の期待がある場合に顕著です。

  2. 過度の自己批判: 体型やパフォーマンスに対する厳しい自己評価は、自己批判や自己満足感の欠如につながります。これは長期的に自尊心を損なう可能性があります。

  3. 燃え尽き症候群: 継続的な高強度トレーニングは、心身の疲労を蓄積し、燃え尽き症候群や一般的なモチベーションの低下を引き起こす可能性があります。

  4. トレーニングの中毒性: トレーニングが強迫的な行為になり、トレーニングなしでは不安を感じるようになることがあります。これは、運動が精神的な健康に対する健全なアプローチから逸脱している可能性があることを示しています。


最後に

健康な生活を送るためには、週に数回の筋トレが非常に有効です。
運動を日常に取り入れ、長期的な健康を目指しましょう。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

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