利用者が利用者でなくなる瞬間

利用者は、時として教える側に回ることもある。


わたしが就労移行支援事業所(以下、事業所)に通い出して思うこと。

※注意⚠
これは、事業所の運営だったり特色によって違うということ、またわたし個人の感想や意見を述べていますので予めそこをご理解した上でこのシリーズはお読みください。

さて、利用者が教える側に回る?なにそれ?と思われた方もいらっしゃるでしょう。笑
今回は、利用者であるけど、利用者でなくなる時ってあるな?と思ったお話をしていこうと思います。


☑利用者がプログラムを担当する時


利用者がプログラムを受け持つ、プログラム用のスライドをパワポで作ることがあると教える側に回ることがあるんですよね。
まあ、レアなケースですけれど。笑

そういう時って、

・決まったテーマに対する深堀り
・どうやって他の利用者にも分かるように伝えるか?(スライド以外の資料準備含む)
・見やすいスライドの作り方?

など色々と考えてたなと思いました。
こういうのって、実は要約力やプレゼンの練習にもなるし、パワポにあまり触れてない人にはパワポ操作の練習にもなるんです。
勿論、スタッフと報連相をしながら準備を進めるので報連相の練習にもなります。

こういうことができるorさせてくれる事業所って、本当にカリキュラムを組まないが故にできる、色んなことを実践させてくれるので学ぶことが好きな人には合ってるかもしれないですね。

☑支援員から「教えて」と言われる場合


これは、正直あります。笑
支援員の中で資格を持っている人(精神保健福祉士とか社会福祉士)もいますが、専門職の知識はあれどやはり人間なので利用者から学んでいることもあるのだろうなとわたしは思っています。

あとは、一人暮らしなどで生活保護を受給している人も利用者にはいます。
いくら就労移行支援事業所に勤めている支援員であれど、福祉業界のことを網羅しているとは限りません。
ましてや、役所の福祉課に縁がない生活を送っていると、実態が分からないという方もいます。
これは、支援員の経験値にもよりますが、やはり当事者よりは考え方や知識が甘かったり浅いことがあります。

そういう場合は、ご自身の分かっている情報や経験談を教える側になるのかなと思います。



☑支援員が利用者の能力に興味がある時


あと、利用者が意外な能力を発揮していると興味津々で聞いてきます。笑
(+その知識がない時)
こういう時は、利用者が教える立場に変わるのかなと思います。
大体、そういう時は、支援員の方から

「ちょっと聞きたいことがあるんだけど〜」
「ちょっと教えて欲しいんだけど〜」

と言われることもあります。
そういう時は教える側に立つのも面白いと思いますよ。笑
そうやって支援員に言われることが「鬱陶しい」と感じない方は、という条件付きですが…。


また、上記の言葉に関しては、トラブルなどの事情聴取として呼び止める言葉でもあるので、ご自身で判断することが必要になります。



☑就職して就労移行支援を卒業する時


タイトルを真正面に取るなら、就職が決まり就労移行支援を卒業する時に利用者ではなくなります。
ただ、その事業所が定着支援もしている事業所であれば、利用者にはなるけれどサービス内容が変わるので支援員との関わり方が少し変わるかなと思います。



☑さいごに


今回は、利用者なんだけど利用者じゃなくなる瞬間もあるなと思い色々と述べてみました。

利用者の年齢層が広い、かつ支援員に自分より年下の方がいる場合は色々と聞かれる場面もあるかもしれません。

ただ、そういう所内での様々なやり取りは知らず知らずご自身の成長に繋がっているのかもしれません。
ご自身に自覚がなくても、支援員にはそう感じることもあるようです。

【就労移行支援事業所に通う=無駄】
【就労移行支援事業所は闇だ】

と断言する元利用者体験記(現役にもいるかも?)を拝見することもあります。
ですが、無駄なのか?と言われるとそうではないとわたしは思います。
闇の部分は勿論あるでしょう。
世の中どんな業界にも闇は存在するものです。

ですが、就労移行支援事業所をどう利用するかはあなた次第です。

こうやって
「○○のこと教えて欲しいんだけど〜」
と言われて、快く
「いいですよ〜何について知りたいですか??」
とコミュニケーションの練習や情報共有としてうまく使うことも

「うざいな」
と壁を作ってしまうこともあなた次第です。


せっかく就労移行支援を利用するなら、利用するわたし達が楽しく、かつうまく利用する方が色々と役に立つかもしれないですよ。


皆さんの事業所での活動が、少しでも楽しく前向きなものになりますように。


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