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叶えられないねがい

それでも、叶えたいとねがってしまう。


望みなんかない、ねがい。
捨てなければならない、ねがい。

けれど、1%でもチャンスが残っているのなら、ねがいたい気持ちもある。


久々に、とある方の動画を見て、ちょうど昨日から新月のタイミングだと知った。

「ねがいが叶ったことを想像しながら、紙に書いて、幸せな気持ちを味わって、手放す」

毎回新月のタイミングでこういうこと言ってるよね、と思ってしまうけれど。
それでも、心身疲弊しきって、特にこころは無限虚無なわたしにはそれに縋らないと堪えられなかった。

叶えられないねがいが、ずっとこころの中にあると辛さが増すだけ。
だから、紙に書くことでも相当の労力が必要だけど、少しだけねがいを書き出した。

何が変わるわけでもない。
けれど、好きな人と信じ合えている、愛し合えている幸せなわたしを想像することができた。

そして、書き出したことで、ほんの少しだけこころが軽くなった。

それが、ほんの一瞬だったとしても、今のわたしには大きな救いだ。

思い出すかもしれない。
辛くなるかもしれない。

けれど、今はねがいを手放せた。
それだけは、真実であり、事実。

辛いけれど、きっとわたしには大きな一歩。
今回は、ちゃんとできたね。

相手が変わると、辛さも変わる。
けれど、よく頑張ったんだよわたし。


明日も、また少し、叶えられないねがいを手放そう。
相手を憎まないため、わたしが好きな人から愛されたいとねがうことを遮断するために。
今のわたしには、それしかできない。


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