no title【12】
許したい気持ち。
許さない気持ち。
どちらも、存在していいのだろうか。
「傷ついた心は、戻せない」
「傷付けられた事実は、あった」
「その事実を変えることは、できない」
「その辛い気持ちは、よく分かるから」
人のこころに勝手に踏み入った。
勝手に乱して、傷付けて、逃げた。
そこに対する、反省も誠実さもない。
それで、許すことができるのだろうか?
どんなに一方的に好きでも、許せないことはある。
許したくても、許すことはできない。
無理に許す必要は、ないのかもしれない。
許さない気持ちは、あってもいい。
その気持ちを、受け止める。
受け止めて、許さないことを伝えればいい。
感謝する気持ちもあるだろう。
素直に感謝の気持ちも、受け止める。
全ての気持ちを受け止めて、全て吐き出せばいい。
その位の刃は剥いていいのではないか。
我慢し続けることは、したくない。
人として、女としての幸せを願ってはいけない。
そのことを突き付けられたのだから。
我慢はしなくていいのではないか。
許したい気持ちも、許さない気持ちも。
あの人からしてみれば【愛】なのだろうか。
そんな【愛】はいらない。
まっすぐな愛が欲しかった、ただそれだけ。
でも、願ってもいけないこと。
だから、無理矢理蓋をしなければならない。
さよなら、わたしの【女】としての人生。
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