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論理派に不足しがちな「協調性」、感覚派に不足しがちな「目的意識」

こんばんは、2nd GYMです。

運動する理由は人それぞれ様々であり、それをどんな視点でどう解釈してどう動くかというのも人それぞれだと感じています。さらに動作に移す際は「論理的に」筋道を立てて目標やあるべき姿から逆算して必要な種目や要素を踏まえた上で行うのか、あるいは「身体感覚的に」トレーナーや模範の動作を見様見真似で行うのか、それぞれ特徴があり、一長一短があると思っています。

論理派の方の特徴

というのも、当ジムのある会員様はいわゆる「論理的」な方で、種目の実践のたびに「どこに効かせるか。何をもってのこの種目なのか」と確認してくださいます。それはそれでしっかりと目的意識がしっかりしていて、どうせやるならしっかりやりたいという意図がはっきりとわかります。

以前はパーソナルジムに長年通われていた事、2nd GYMの自重ベースのトレーニングでは「もっと筋肉痛が欲しい」とおっしゃるところからも、以前はわかりやすい単関節の筋トレや、高重量に頼るような負荷をかけてきたのだと想像します。ただそれも回数を重ねていくうちに、「きっとこんな刺激を求められているのではなか」と想い考え至り、それを提案し、実践を重ねてそこまでたどり着きました。

しかし、できる種目が少なくどこか単調な動作に終始してしまいがちでした。その理由は、特定の筋肉を追い込んだり筋肉痛を誘発させる動作に偏っていたからです。実際上半身と下半身をつなげ連動させるような複雑でダイナミックな動き(コーディネーション「=協調性」トレーニング)を行ってもらうとうまくできないのです。

上半身と下半身、あるいは隣り合う関節や筋肉がうまく連動しないことによってスムーズでしなやかな動きではなく、どことなくちぐはぐな動きになっているのは頭でっかちに「頭で理解しよう」という意識が強すぎるためかもしれません。

感覚派の方の特徴

これに対してより身体の感覚的な情報に意識を向けていらっしゃる方もいます。これは先ほどのコーディネーショントレーニングで養われるこれらの要素があります。

コーディネーション能力
・定位能力:自分自身とその他(静止または動作する対象物)との位置関係を空間的に把握する情報処理能力
・変換能力:状況変化を予測して動きを切り替える能力
・リズム能力:リズムを作ったり、タイミングをつかむ能力
・反応能力:何かの合図に素早く反応し、適格に対応する能力
・バランス能力:全身バランスを維持し、その崩れを素早く回復させる能力
・連結能力:体の関節や筋肉の動きをタイミングよく無駄なく同調させる能力
・識別能力:手足や道具を視覚と連携し調整する能力

これら、その時の状況を目や耳など五感で察知し、それを受けてスムーズに筋肉を動かすという能力がコーディネーション能力です。これがもともと幼少期から得意な人もいれば、目で見て「自分もこんな風に動かしてみたい」と興味好奇心を持ち取り組む人もいます。

このような「感覚派」の方は、我々トレーナーが提供した種目を「まずやってみよう」と即座に行動に移す傾向にあります。そこでその種目の意味や、忘れてしまいがちな目標・目的に対してどのように貢献しているのかという「理解」が後からついてきます。トレーニングをしていてもどことなくただ辛いだけで虚しさが残ってしまうようなときは、トレーニングを行う「本来の目的」がおざなりになっているのかもしれません。

トレーニングは目的意識を失わず都度感覚を研ぎ澄ませて行いたいもの

つまるところ「論理性」と「身体性」のバランスです。トレーナーは、その両者をつなぎ、そしてクライアントの現状と理想の姿をつなぐ「架け橋」であるべきです。

ちなみに、論理派には動画を撮影して見せるのがもっとも効果的であることを感じています。どこがどのようにうまくできていないのかを伝えるためのツールとして役立ちます。

ということで、今回は「論理派」と「感覚派」のお話でした。
「論理性」(左脳型)と「創造性」(右脳型)と置き換えられるかもしれません。これは体づくりだけに限られた話ではないかもしれませんね。

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