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加工食品の発がんリスク

2nd GYMトレーナー五十嵐です。
1月ももう後半になりました。正月太りが戻っていない方は早めに戻しておきたいところです。最近は続けて、体脂肪を落とすための食事をテーマに投稿しています。前回投稿はこちら。

そしてダイエットという観点だけでなく、ただ痩せても美しさがなければ本末転倒でしょう。さらに、日常を営む上で仕事の生産性が悪かったり、やりたいことが片付かなければ、自分の人生を生き切るとは言えません。ここから数章はダイエットという一面だけでなく、美容と生産性などの側面からお伝えします。

加工食品の落とし穴

加工食品や食品添加物がなんとなく身体によくないのは皆感じるところですよね。忙しい場合には時間をかけずに、そして低価格でお腹を満たすことができるというメリットがある一方で、目を瞑りたくなるようなデメリットもあります。
これらの過剰摂取によって考えられるリスクを3つ以下に挙げます。

●慢性疾患のリスク(糖尿病、高血圧、心臓病、腎臓病、関節リウマチなど)
●体重増加リスク
●発がんリスク

加工食品は糖分、脂質、塩分の含有量が多い傾向にあり、あらゆる病気を引き起こす可能性があります。また、腸に炎症が起きて、腸内環境が悪化し、食欲増進ホルモンが増え、その結果過食や肥満につながることが研究により示唆されています。(同じカロリー摂取でも、加工食品ばかり摂ったグループは自然食品ばかり摂ったグループに比べて太りやすいのです。)
また、加工食品や一部の添加物の発がん性についても相関性は強いと見てとれます。

例えばハムソーセージなどの加工肉。
国際がん研究機関(IARC)では、ハム、ソーセージ、コンビーフ、ビーフジャーキーなどの加工肉は、IARCがまとめたがんの発症リスクを示す表の「グループ1」に分類され、「発がん性が認められる」と評価しました。ただし、がんの発症リスクが上昇するのは加工肉を食べ過ぎた場合で、研究グループによると1日に摂取する加工肉が50g増えると、大腸がんになるリスクは18%上昇するということです。ちなみにこの分類「グループ1」にはアルコール飲料も含まれています。

また、加工していない赤身肉(牛肉、豚肉、羊肉、馬肉など)については「グループ2A」に分類され、「発がん性がおそらくある」と評価されました。1日に食べる赤身肉の量が100gを増えると、大腸がんを発症するリスクは17%上昇するということでした。

農林水産省HPより簡略作成した分類表

私もこれを知った時は衝撃でした。世界保健機関(WHO)で取り上げられたことで一般に認識が広まったようです。
代謝を上げて太りにくい身体を構成するために一日に摂取したいタンパク質量の目安は、最低でも体重1kgあたり1g。50kgの人なら50gの摂取目安です。50gのタンパク質を例えばお肉だけで摂取する場合、ざっくり計算するとお肉250gを摂取する必要があります。では赤身肉でそれら全てをカバーするとしたら、もう上記で示す発がんリスクは上がってることになりますよね。

「心配しすぎだよ」と楽観的な主張もありますが、2人に1人がかかると言われる、日本人の死因ナンバーワンは悪性新生物(がん)です。この現実はトレーナーとして見過ごせません。

主な死因の構成割合(2022年, 厚生労働省より引用

日本では食品添加物に関する非常に厳しい基準があり、通常販売されている食品に添加物が使用されていることが記載されていても人体への危険性は少ないとされていますが、より自然の食材、天然の食べ物の方が安全・安心であると考えるのが妥当でしょう。

ではどんな食べ物に気をつけたらよいか。ダイエットの観点、手軽さの観点も含めるとこれらのものは気をつけたいところです。一番は商品パッケージ裏のラベルを確認することです。

加工肉(ハム、ソーセージ)、加工食品全般、明太子(たらこ)、エナジードリンク、スナック菓子、菓子パン、発色のいい漬け物(紅ショウガなど)、カロリーゼロ商品、マーガリン(ショートニング)、納豆付属のたれ・からし、ドレッシングなど

私もこのような加工品や添加物は時々摂ります。旅先からのお菓子のお土産(売店に売られているようなものはたいてい日持ちさせるため多量の添加物が入っています)をお客さまからいただくこともありますが、ありがたく個包装1個だけいただき、残りは喜んで受け取ってくださる方に差し上げます。どう折り合いをつけるかは人それぞれですね。

直近の3投稿では食べ物を単にダイエット的な観点だけでなく、美容や生産性的観点から考えていきました。巷で売られている商品や飲食店で出る食べ物には、生産者や販売元にとってのメリット・デメリットがあります。私たち消費者にとっても手軽さ、美味しさなどのメリットばかりではなく、知らない方も多いであろうデメリットに目を向けていただきました。

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