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2011/3/11 東日本大震災の日に生まれた詩

「ひらがな」

ひらがなで想像しよう
みらいのこと
ひらがなで振り返ろう
すぎさったこと

もうすこし
きっと僕たちは優しくなれる

ひらがなで話そう
なにもへんかんしないで
ひらがなで数えてみよう
しあわせなこと

もうすこし
きっと僕たちは優しくなれる

少しだけ
ひらがなが優しさを分けてくれる

【ミスチルの「かぞえうた」を聴いて】

当時様々なアーティストが応援歌を歌う中
僕が大好きなミスチルも「かぞえうた」を発表した

それを聴いた当時の僕は、なんかミスチルらしくないなって
偉そうに思ってしまい
じゃあ自分ならどんな歌を書くんだよって

初めて詩を書いた
思い出の詩です

中国人の学生の言葉

当時僕はフランスのとあるラーメン屋でアルバイトをしていて
同僚の中国人の学生の男の子が

「日本人は漢字を覚える頭がないから、ひらがなという字を作って楽をしている」

これは当時、結構衝撃的で
これはマウントなのか?
中国人やべぇなとその時は思って
でも本当にそうなのか?って でも言い返せない
モヤモヤしたまま過ごしていて

その夜、中国語学科卒の大学の先輩との会話を思い出した

「きくらげの事を中国語では見たまま「木耳」だけど、日本人はそれを木に生えた海月できくらげという感性があるんだよね」

日本人は
きっと楽をするために「ひらがな」を作ったのかもしれない

しかし、もし僕が漢字だけの世界で暮らしていたら
きっと感性を表せきられなくて

もっと深い気持ちを言葉にしたくて
息苦しかったかもしれない

僕たち日本人は「ひらがな」から優しさや
感性をいただいているのかなって

それからは
ひらがなを大事に生きていこうって思った

そんな想いから
あの詩が書けたのだと思います

おわりです

初めてのnoteで
ここまで読んでくださった方
誠にありがとうございます

最後にミスチルの「かぞえうた」
素敵な歌です
歌詞も載せておきます

「かぞえうた」

かぞえうた
さぁ なにをかぞえよう
なにもない くらいやみから
ひとつふたつ
もうひとつと かぞえて
こころがさがしあてたのは
あなたのうた
 
たとえるなら
ねぇ なんにたとえよう
こえもないかなしみなら
ひとつふたつ
もうひとつと わすれて
また ふりだしからはじめる
きぼうのうた
 
わらえるかい
きっと わらえるよ
べつにむりなんかしなくても
ひとりふたり
もうひとりと つられて
いつか いっしょにうたいたいな
えがおのうた

僕らは思っていた以上に
脆くて 小さくて 弱い
でも風に揺れる稲穂のように
柔らかく たくましく 強い
そう信じて
 
かぞえうた
さぁ なにをかぞえよう
こごえそうな くらいうみから
ひとつふたつ
もうひとつと かぞえて
あなたがさがしあてたのは
きぼうのうた
ひとつふたつ
もうひとつと ゆれてる
ともしびににた
きえない きぼうのうた

#詩 #ミスチル #かぞえうた #ひらがな #ポエム #エッセイ


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