シェア
ひじかたかた
2018年1月17日 18:14
「あっ、あぶない!」 しずくは、顔をそむけました。しかし、しばらくしても、何も起こりません。しずくは、おそるおそる再び夜空を見上げました。夜空は、平和そのもので、しんと静まり返っています。しずくの隣には、おじさんがいました。おじさんは、お母さんの弟です。「おじさん、ずっと空見てた?」 しずくは、聞きました。 「あぁ、見てたよ」 おじさんは、夜空から目をそ
くまざわさとみ
2017年12月2日 21:26
22歳になるまで、わたしは自分のことを特別な子だって思いこんでいた。 でも、絵が上手かったり、足が速かったり、これと言って才能があったわけじゃなくて、結局のところ自分が平凡な人間だと気づいたのは、思う存分若くてきれいな時間を使った後だった。 だれのせいでそう思い込んだかと聞かれたら、間違いなく、8年前に死んじゃったママのせいだった。 子供の頃はそれでも絵を描くことが好きで、アニメの