東京にある広大な埋立地・最終処分場となっている青海三丁目地先。「青海三丁目 地先の肖像」と題したアートプロジェクトを製作していく過程で書かれた、青海三丁目 地先へと宛てた/を経由…
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#アート
青海三丁目 地先の肖像「2022年、動き続ける」
2022.10.04 | 葛
2021年の年末に、初めて知り合ったアーティストたちと夕方から夜にかけての埋立地を巡った。東京ビエンナーレの後、久しぶりに訪れた中央防波堤の夕暮れは美しく、風は思ったよりも優しかった。
それから数ヶ月経った5月下旬、彼らの計画は藤倉麻子さんが主催する物流型展覧会「手前の崖のバンプール」として実現し、私も観覧してきた。Aokidさんが水上タクシーの上で港湾と海の動き
青海三丁目 地先の肖像「語られること」
2021.08.21 | 森藤
8月5日から2k540という山手線高架下のスペースで今回の展示が東京ビエンナーレのうちの1つの展示として始まった。
際して書きたいことはいろいろあるのだが、展示場での思いがけない話を記す。
展示会場に在廊すると、様々な方に巡り会える。
埋立地(夢の島)や沿岸部へ個人的体験をされた方が少なからずおり、その様子を聞くのが興味深い。
例えば、服飾の仕事をしていたとい
青海三丁目 地先の肖像「分身を送り出す」
2020.08.20 | 森藤
夏に打ち合わせを終えた後、カフェで飲み物を頼むと、ビニールで包まれたお手拭きがついてきた。
封を開けたそれをしばし弄る。
箸の紙袋や紙ナプキン、そういったものを店で食事中についつい折ったり、ねじったり、小さく切り裂いたりしてしまう。私の癖の一つだ。
その日は細長いビニールを中程で縛って、先を切り裂いて、人型が出来上がっていた。
この子はこれからゴミ箱に入った後、私