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教員をアップデートせよ

学校を異動し、慣れない環境の中でしたが、無事に1学期を終えることができました。
noteの更新も全然できておらず、今年の目標達成に遅れてしまっています。

例年より短くはありますが、今年も夏休みが与えられましたので、リフレッシュするとともに、自己研鑽にも励んでいきたいと思っています。


■GIGAスクール構想の爆速

文科省の掲げるGIGAスクール構想の実現に向けて、その準備が爆速で進められています。もともと計画されていた事業ではありますが、おそらくコロナ禍で、その必要性が急激に高まり(ウイルスがきっかで準備を加速させるというのもお門違いなところではありますが)、あれをやれこれをやれという指示がとんできています。

一人一台タブレット導入に向けて、今夏も研修があります。僕の勤める自治体では、今年末までに、教員全員がタブレットを使いこなせるよう、各学校で研修を実施しろという指令もおり、いつの間にかICT教育推進リーダーというものにもなりました。

やる気はあります。

■GIGAスクール構想の実現の目的化

ハード面ではどんどん施策が練られ、進められています。子どもたちが一人一台タブレットを持つようになれば、学びの質も大幅に向上することが期待できます。校内LANも無線化されることで、今よりもずっと快適な環境になることは間違いなさそうです。

では、何が問題か。

それは手段の目的化です。

ハード面をそろえることで、GIGAスクール構想を実現しようとしています。そして、それが今の教育界の一つの目的になっている部分があることです。もちろん文科省や教育委員会は狙いがあるのは承知していますが、それが現場に降りてきていない。そして現場の先生も自ら知ろうとしない。いわれるがままに動いているように見えます。

GIGAスクール構想は手段であって、目的は子どもたちの学びの質の向上及びアップデートです。そこははき違えてはいけません。

■教員が知るべき事実

ここ数年で驚くべき変化が世の中に起きています。数年前に国がAIに関わるCMを流していましたが、その世界が現実になっています。

つまり、思っている以上に恐るべき速度で世の中が変化していることを僕たちは知るべきです。それも、実感をもって。

それらを知ると、必然と子どもたちに必要なスキルが見えてきます。既存の教育システムでは、GIGAスクール構想が実現しても本当に子どもたちに必要なスキルは身に付かないように思います。子どもたちはAIと共存して世の中をつくっていかなければいけません。今の日本の教育システムは皮肉にもまだ素晴らしいとは言えません。(教育や指導技術は高いのは言うまでもありませんが、ここでは時代に合っているかという意味合いです。)

それはなぜでしょうか。

■教員のAI-ready化

僕たちがAIに関わる指導を子どもたちにする未来はそう遠くはありません。ですが、まずそもそも僕たちは全くもってAI-ready化できていない現実を国も含め直視すべきです。教育者が知らないことを子どもたちに指導できない。そして、教育者を教育する側が何ら研修プログラムなどを組めていないことも事実です。危機感のある教員が進んで勉強会に参加していることはありますが、ごくわずかなのは言うまでもありません。(教員の多忙化)

今僕たちは真に日本の未来を見つめ、考えるべきです。そして、本当に必要な力、身に付けさせたい力を考え、GIGAスクール構想の実現のようなハード面の施策だけでなく、日本の教員がAI-ready化できるような環境を一刻もはやく整えるべきだと思います。


僕たち教員をアップデートするのです。

自分たち自身で。

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