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ユメマチ②

八戸市の夜の街にも「夜の本屋」がある。
ブックセラーバー”and books”さんだ。

and booksさん。静かにこもるなら奥の席。マスターと話するならカウンターがいい。

🍹🍹🍹
”and books”さんは八戸ブックフェスにも参加していて、普段は昼から飲める本屋”GERONIMOジェロニモ”を運営。
夜19:00を過ぎると、
店主:本村さんは”ジェロニモ”から”and books”へと八戸の本文化を”持ち回り”してくれている。正に「本のマチ 八戸の”夜看板”の店」となる。

トークイベント後に姉と別れた。
この”and books”の存在は次の機会までとっておこう。姉はもう既に「本のマチ」に大満足なのだ。

(夜までどっぷりと本に取り憑かれたい人なら、正に”and books”さんへどうぞ。)

🐓🐓🐓
コケコッコー!
と八戸ブックフェス2日目だ。

今朝も賑やか。
その本好きの人混みをかき分けて僕は八戸ブックセンターへ一直線。
視線をブックセンターにのみロック!
つまみ買いを避けるためだ。

Kindle(電子書籍)でのセルフ出版の講座会に参加する。
これも「本のマチ 八戸」がブックフェスに便乗して企画した講座会のひとつだ。

僕は電子書籍よりは紙の本の方が好きだ。
しかし、Kindleを通してセルフ出版もできる。という発想が面白く、興味を持った。
定員はすぐに一杯。

”僕は①と②の両会のエントリー”

あっという間に講座会は終わった。
「ふむ。面白い。もはやセルフ出版は夢じゃなくなった!誰でも書き、誰でも自分の本を持てる時代が来た。」

地球上のどこかにいる、顔も知らない人が、自分の本を手に取り読んでいる姿が目に浮かぶ‥
なんて素敵なんだろう。

夢は本によってふくらむばかり。

元々、お話って、紙と鉛筆と頭の中のストーリーさえあれば誰でも書ける。
そんな元手がかからない娯楽は、やらないだけ損だ。
何より頭にとってめっちゃいい体操だし。
一粒万倍!

「よし!今日は颯爽と家へ帰り、早速作品作りにとりかかるぜ!」

と歩き出したが、ここは”八戸ブックフェス”のアジト‥

視界に入る魔法のトリビアでトレビアン(tres bien)〜本の泉を思わず頭から被ってしまった。

先ず目に入ったのが、宮城県から参加の「風見鶏books」そこにあったこの冊子”Oniko”全20ページにわたる”鬼さがし”神社の本である。

可愛い御守り

丁度兄弟3人で鬼まわりしたいよね。と、身内話題だった”鬼神社”。こんな冊子があるなんて!こりゃ行け。と言われてるようなもんだ。
この冊子を作ったのが「河北新報社 総局長古関さん!」話をすると。
「この写真は全て私が現地に赴き撮った写真です」と言う。
”マジか!”
というか、このネタ。めっちゃいいよね。
丁度鬼巡りしたかったんだ。まさに”虎の巻”もとい”鬼の巻”!
そして、何やら話をしていると、む、む、む、‥
このひと‥

”このイベント。何となくアンテナはってた。‥”
”えっ!Onikoの人じゃんっ!!”

八戸ブックフェスって、あちらこちらに有名人いるのかよ。
それも、目の前で手売りしている豪華さ。
確かに選書もいいし、ナンシー関さんの本置いてる訳だ。こんなトリックがあるなんて、ナンシー関で気付いた人、百点!!

この後もちょこちょことブースを回り、気づいたこと。
ちょっと一歩引いて、買い手のお客さんを観察してみる。
ほほー。なるほど。
お客の好み、センスは色々。
ツボにハマるブース、店主。
これだけの本と本好きが集まり、皆んな笑顔で楽しそうに同じ時間を共有する。 
作家自ら手書きペーパーやPOPを用意し、一日中手売りしてくれる。ありがたさ。
本当の楽しみ方は”コレ”だな。
2階から皆んなの笑顔を頂戴する。
買う人だけじゃない。
売る側も笑顔じゃんっ!

”買い手も売り手も笑顔。本の中身を想像して心も笑顔”

レベル高い客層に目がいった。
「むむ?薄い冊子ばかり買っているぞ」
そこのブースにしか置いてない数冊の薄い本。それは店主自作のアイディア冊子だったり、気分で書いた作ったもの。よくいう一点もの達だ。
今流行っているZINEや個人本。
なるほど。確かにそれは今年の今日しか買えないものだ。今日というお祭りを”そういう人”達はより、楽しむ買い物をしている。上級者だ。

例えばこんなやつ
例えばこんなのも
コレなんかめっちゃかわいい

そして今回のイベントではじめて知った言葉があった。
《文学フリマ》!
検索してみたら興奮した。
一般の人メインの素人?文学フリーマーケット!上級者が買っているのを見て閃いた。
こんなアナーキーなイベントが実際開かれているなんて!驚きだった。

例えばこんな感じの本
こんな面白いのもある
こんなのも

いつか。
今回のイベントの片隅にでも一般者作品が並ぶ姿も見たい。それなら中学生や高校生にも自分の本が”誰か”に行き届く喜びを知るきっかけになるかも知れない。
より良いものを作るために、言葉を沢山勉強し、学年者一同で持ち寄った一句を集めた短歌本なんて出せたら最高だ。(八戸の高校生だけで選出した短歌本とか)
いいねえー。

🐸🐸🐸
僕のお気に入りの「1pontanアンポンタン」さんは一箱古本市の聖地。
”不忍ブックストリート”ではじめて出店したそう。ここ八戸にくる出店者のレベルもこうしてドンドンレベルが上がって行く。
ここ八戸へ一同顔を合わせる事で各出店者も切磋琢磨し合っているのだろう。
現に「アンポンタン」さんは今回一冊の自作本を発行している。
この一冊が何より皆、進化している証拠だろう。
これを手にし買い手も売り手の成長を知る。
そして来年も出会いを楽しみに再度フェスへ来るのだ。

”1pontanさんの本はめだかの水槽と相性よし”



最後の締めは”はっち”上から本好きの人達を眺めるコーヒー。
本って沢山買ってしまうと手が塞がってしまうし、重い。来年は背籠背負って上からポイポイ背中に放るだけにしよう。
えっ?ユメマチの意味?
そうそう。
ユメマチは”ユメを叶えるマチ”を言う。
皆んながいつか言うんだ。
「ねえ。ユメマチに行こうよ。あそこ”夢が叶う街なんだってよ!」
ってね。

早速僕は新春短編小説を応募したよ。
ここは”ユメマチ”
夢はいくらだってあってもいい。
ほれほれ
皆んな
皆んなの”夢”をもっておいで
叶えてあげるから。

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