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仕事をするために必要な2つの指標の話

仕事の成果を発揮していく上で重要な2つの指標があると私は考えます。
仕事の能力を評価していく上で、またこれからの成長を手助けする上で、私にとっては重要な指標なので、しっかり説明できるように言葉にしておきたいと思います。

まずは、その2つの指標が何かの説明からします。
私が営んでいる庭屋さんに限らず、色々な仕事が世の中にはありますが、その中身を分解すると、実は2つの指標に分ける事ができます。
それは「スキル」と「センス」です。

「スキル」とは、仕事を実行する技術そのものの事を指します。
手や足を動かして何か現状に変化を加える行動、それを強くも無く弱くも無く、丁度いい加減で実施する力加減、バランス感覚などがここでいうスキルになります。

一方「センス」とは、仕事を実行するために必要な感覚や考え方の事です。「この業務を効率よくこなすには、まずはこれから手を付けて、次にこっちだな」とか「全体の概要はこうだから、ここから手を付ければ修正も効きやすいな」など、早く、正確に、手堅く、など進め方についての事です。

段取り、タイムパフォーマンス辺りと、とても近い(もしくは同じ)感覚です。

分かりやすく言えば「センス」で頭を働かせて仕事の内容を掴んで、実際に手足を動かす「スキル」で仕事を実行していく、というイメージです。
どちらが重要という事ではなく、センスを発揮しなければ高度な価値の高い仕事を提供する事はできないし、スキルを発揮しなければ、そもそも仕事が成立しないという互いに互いを補完し合う関係です。

人は万能ではないので、やはり個人によって、また仕事内容によって、どちらかに寄ってしまうイメージがあります。

その業務でその人はどちらが得意なのかな?出力できている仕事はどのくらいなのかな?出力を上げてもらうためにはどちらを指摘したらいいのかな?などと考えながら、仕事ぶりを観察している訳です。

スキルが不足しているな、と思えば量稽古です。
とにかく仕事をさらに切り分けて、スキルが不足している領域に、ひたすら従事してもらいます。

センス不足だなぁと感じた場合は、なぜ貴方はその仕事をしているのかを説きます。自分が担っているよりも上流工程を理解した時、自分の領域のセンスもまた磨かれると思うからです。

イヤな奴ですね(笑)

でもしかし、です。
極端な話、仕事の進め方を事細かに定め、手足の動かし方までも数字で表現できるくらい正確に表現できれば「センス」の介在する余地は無く「スキル」さえあればいいので、人間がする必要性すらなくなります。これはもう機械化です。

また、仕事の進め方とその結果について、膨大な経験というデータベースを持っている場合も「センス」の介在余地は無くなります。これはAI化できます。

AIがセンスを発揮し機械がスキルを発揮する。
もう私たちは何もすることが無くなってしまいますね・・・
そんな時代が来るのでしょうか?どうなんでしょ。

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