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伝えるということ①

【更新内容】
 2022年12月30日:投稿を公開。
 2023年01月04日:一部レイアウトを変更。
 2024年07月19日:読みやすい文章へ変更。

0歩目:はじめに


始まりは 炎や 棒切れではなく 音楽だった

『Pop Virus』(星野源)より

言葉や音、絵や物や写真、ゲノム…。

人類は様々な情報を伝えてきました。それらがなければ、1000年前の出来事や偉人の名を知ることはできなかったでしょう。

人類に限らず、多くの生命体は遺伝というものを通して後世に何かを伝えています。(詳しいコトはよく知りません…。)


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勝った勝った勝った、勝った勝った。勝った。前畑勝った、勝った勝った、勝った。勝った勝った。前畑勝った、前畑勝った。前畑勝った。前畑勝ちました。前畑勝ちました。前畑勝ちました。前畑勝ちました。前畑勝ちました。前畑の優勝です。前畑優勝です。

河西三省 前畑ガンバレ(笹川スポーツ財団)より

「伝える」は、時に人々を幸せにしました。


信用金庫は危ないよ。

豊川信用金庫事件

「伝える」は、時に人々を困惑させました。


わが敵は本能寺にあり

『日本外史ー徳川氏前記・織田氏下』(著:頼山陽)より

「伝える」は、時に人々の方針を変えました。


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あすは北陸から北の日本海側の広い範囲で雨や雪が降り、雪の降り方が強まるところが出てきそうです。太平洋側は引き続き広い範囲で晴れて、大掃除日和のところが多くなっていきそうです。

12月28日 夕方 天気予報(TBS NEWS DIG)

私たちは、テレビやSNS、新聞やインターネットを通して、様々な情報を獲得し、必要に応じて行動を変えています。

例えば、明日の天気は、気象庁や気象予報士などから伝えられた情報を様々な媒体から受け取っています。私たちはその情報を基に、明日の服装とか、通学手段とかを決めています。


寒いから着込んで寝なさいよ

わたしのそうぞう

そして、時には、受け取った情報を身近な誰かに伝えています。


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「伝える」について、ここ数年で「変わったこと」と「変わらないこと」があります。

1人から多くの人への「伝える」には、本来、大きな影響力が必要です。しかし、近年の高度かつ急速なテクノロジーの進歩によって、私たちは影響力を持ちやすくなりました。「炎上」や「バズる」のように、思いもよらない形で影響力を持つこともあります。

その一方で、私たちの生活は「伝える」に支えられていて、私たちも「伝える」で誰かを支えているということについては、今も昔も変わっていません。


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大学生活の終わりが近づくにつれて、「伝える」という視点について考えたことを、文字や言葉、声に変換したいな~と思うようになりました。そこで、このマガジンを投稿することにしたのです。

細かい内容を文字に起こすと長くなるので、詳しいことはオーディオコメンタリーを聴いてほしいです(ちゃっかり宣伝)。

生活の中で、誰かに何かを「伝える」場面は頻繁に訪れます。このマガジンでは、「伝える」を見つめてみると、世の中が魅力的に見えたり、ちょっとハッピーになるのではないか、という仮説のもと、進めていきます。


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また、ここまでの内容を通して感じられた方もいるかもしれませんが、このマガジンの内容の多くは、論理性ではなく直観性に基づいて構成されています。

なので、著者である私自身の「日記やメモの延長線上のもの」だと思ってください。要するに「つれづれなるままに」書いてみた note ということです。

また、このマガジンは、各回にオーディオコメンタリーを用意しています。内容の読み上げや投稿制作の裏側、エピソードトークみたいな内容になる予定です。そこも含めて、ご自由にお楽しみください。

感想の投稿も、シェアも、ご自由にどうぞ。


では、本編に移ります。



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1歩目:「届ける」と「伝える」


突然ですが、「伝える」とは何か、という視点を持ってみます。「表現を通して何かを届ける行為」と説明できる気がするのですが、同時に「なんだか少し惜しいな…」とも思うのです。

では、どうして惜しいのか。その違いを考えた時、目的地の違うのではないか、と考えました。「届ける」の目的地は五感だけど、「伝える」の目的地は心というか脳というか…、そんなイメージです。

もう少し考えてみると、これらは全くの別物ではなく、「届ける ⇒ 伝える」という流れがあるのではないか、ということにも気づきました。


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その気づきの次に、そしたら「届ける」を「伝える」にするにはどうすれば良いのか…を考えました。私自身が考える現時点の唯一の答えは「伝えたいという気持ちを持つこと」です。

もう少し細かく説明すると、「届ける ⇒ 伝える」の流れを把握したうえで「伝えたい」という気持ちを持って考えること、でしょうか。

『気持ちの問題なのか!?』という声が聞こえてきそうです。そうです。気持ちです。もちろん、これが唯一無二の答えだとは思いません。(これしか思いつきませんでした笑)


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届く  ⇒( 伝わる )⇒( 考える )

上記は私自身が考える【受け取る側の思考の流れ】です。話し手と聞き手が存在する場合の「聞く側」の思考の流れのイメージです。

このイメージについて、まず初めに説明したいことがあります。それは「この流れにショートカットはない」ということです。つまり、何かを示した上で相手に考えてほしいなら、それよりも前に「届く」と「伝わる」があることは絶対であり、話し手はそれを意識する必要があります。

もう1つ重要なのは、これは伝える側の「妄想」に過ぎないということ。話の内容が「伝わった」のか「考えたのか」は、結局のところ相手の主観に委ねられます。伝える側は相手に期待することしかできないということです。

ちなみにこの、「妄想」でしかないという点が、私が「届ける」を「伝える」にする方法として「気持ち」しか思いつかなかった理由でもあります。


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もう少しイメージしてもらえるように、具体的に説明してみます。ちょっと屁理屈な内容かもしれませんが。。。

「伝える」と似ているな、と思う言葉に「贈る」があります。贈る側は、相手に対して「何が良いかな」とか「こんなリアクションが欲しいな」みたいなことを考えます。

ただ、実際に贈った時に、相手が「自分の期待通りの行動」をしてくれたか、リアルタイムで確認するのは難しいはずです。大体演技が入ります。だからといって「自分の期待通りの想いや行動にさせる」のもちょっと違います。


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この具体例で示したいことは「期待通りにはなることはない(分からない)」という絶望的なことではありません。相手はテレパシーを使えるわけがないので、想いを丸々コピーすることは不可能だし、工作することも好ましくない、ということです。だから「気持ち」しかないと考えます。

余談ですが、何かを贈られた時、相手からは必ずと言っても良いくらい『気持ちだけでも嬉しいよ!』というフレーズがセットになると思います。気持ちが1番嬉しいと言ってくれたら、贈り物としては大成功なのかもしれません。そこまでが台本にあるなら話は別ですが・・・。笑


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話を変えます。高3の夏、私はこんなメッセージに出会いました。

何かを伝えようと表現するならば、それが客体に認識されるようにしなければならない。すなわち客観性が必要である。
「伝える」とは意志である。意志を持って客体に届けなければ伝わることはない。

※1より

4年が経過した今でも、私は何かを伝える場面でこのメッセージを思い出します。何より今回の内容の原点は、このメッセージにあります。それくらい私の中で強く響き続けています。

具体的なエピソードについては、オーディオコメンタリーで話しておりますので気になる方は聴いてみてください。

(※1)リアス・アーク美術館、東日本大震災の記録と津波の災害史(1F常設展示)より


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次の1歩に向けて・・・


では、「伝える」ために「気持ち」以外にできることは何でしょうか。

私にとっての答えは「届ける」に対して工夫することです。つまり表現した相手に情報が届くために工夫するということ。マガジン2本目は、「届ける」という点に注目します。

読んでいただきありがとうございました!



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オーディオコメンタリー



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