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「女帝 小池百合子」的な生き方は、アリかナシか。

4年に一度の東京都知事選が終わって、2週間。
7/5の投票日まで、街宣活動も一切せず、ネット上での出演と
コロナ感染の状況報告に関するテレビ出演だけをおこなって、
ぶっちぎりの投票数1位を獲得し、再選したのが、小池百合子氏。


もしも投票日までに、この本を読んでいれば、
投票結果は変わり、東京の未来も違ったものになったのかもしれない。

彼女はメディアの世界と、メディアの世界に巣くう男性が
作り上げたモンスターだと思える。
メディアの世界でも、特にテレビの世界は、
学歴、学閥、家柄をもてはやすムラ社会的な風土と
男性中心の組織体制、既得権益の温床。
とても恵まれた世界。それでいて閉鎖的な業界だ。
私自身、20年以上この世界で糧を得ているのだから、間違いないw

彼女が若かりし頃のテレビの世界は、今以上に、
どんなに優秀な人物であっても、それだけでは受け入れてもらえない、
入れない特別な世界だったと言える。

そんなテレビの世界で、
女性でありながら、地位を確立することや、優秀な人材というレッテルを
貼ってもらえることは並大抵ではない。
小池百合子は、名誉を得るために、自分の感情を抑圧し、自分のプライベートな時間も差し出しながら、生きてきたように思える。
そして、そういう生き方を苦にせず、迷いなく、自ら楽しみながら選んできたのだろう。私も同じメディアの世界で生きてきたが、全く共感できない!

こんな同僚が身近にいたら、絶対に許せない。嫌悪感が爆発するだろう。
男性中心のメディアの世界で、男性を手玉に取りながら、
スイスイ生きている嫌~なオンナとして、友達にもならないだろう。
同期会があっても、誘いたくないぐらい、距離をおくだろう(笑)

まったくもって、幸せなこととは私自身は思えないが、
小池百合子はその道を信じて、ひた走ってきた人なのではないだろうか。

今まで知らなかった、小池百合子の境遇や人物像を知れるということで、
貴重な一冊。

そして、彼女個人の成り上がりたい、社会的に成功したいという欲望に、
国民も都民も長年付き合わされているんだな、
と実感できるところも興味深い。


ち密な取材力とによって書かれた読み応えたバッチリの
「女帝 小池百合子」は今年一番の話題作として間違いないでしょう。




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