ひとり親家庭貧困問題について 現状と出来ることは?!
私自身も有料マガジンの発行などで支援者として何が出来るのかを模索していますが、
厚生労働省が以前調査した結果によりますと、
ひとり親世帯のうち、約86%が、母子世帯でシングルマザーということになっています。
そして、シングルマザーの貧困率の高さは深刻です。
子どもがいる現役世代で、
大人が一人の世帯の50.8%が、
相対的貧困状態と言われています。
ひとり親世帯の約86%が母子世帯ですから、シングルマザーのうち半数以上が貧困状態になっているということです。
早急に改善が必要な社会問題です。
貧困になるその理由については、
主に2つあります。
1,就労時間が限られている
シングルマザーは、基本的に仕事と子育て・家事を一人で両立しなければならないので、働ける時間が限られています。
非正規雇用のパート・アルバイトなどで生計を立てている女性も少なくありません。
厚生労働省によると、シングルマザーの81.8%が何らかの仕事をしており、うちパート・アルバイトの割合は、43.8%です。
対してシングルファザーは85.4%が何らかの仕事をしており、うちパート・アルバイト等の非正規の割合は、6.4%です。
その職業形態の違いにより、シングルマザーの世帯は、貧困に陥りやすいということがあります。
2,養育費が支払われない!
まず養育費の額などについては、離婚時に取り決めをする必要がありますが、54.2%が取り決め自体をしていません。
また、一度養育費の取り決めをしても、結局は支払いが途絶えて受け取れなくなってしまう方が、15.5%もいます。
結局、4人中3人のシングルマザーは養育費を受けとれていないのです。
これがシングルマザーの貧困の大きな理由になっています。
取り決め自体をしない理由としましては、
相手と関わりたくない(31.4%)
相手に支払う能力がないと思った(20.8%)
相手に支払う意思がないと思った(17.8%)
となっています。
これは、シングルマザーを責めるわけにはいきません。
おそらく、養育費を要求することで、
自分や子どもの身に危険が及ぶかも?!
親や親戚にも迷惑をかけるかも?!
この先も、関係を意識し続けるのはしんどい
というようなことがありそうです。
シングルマザーになった理由は、離婚が一番多いので、
関係性が悪くなっていることがほとんどです。
結婚より離婚の方が、パワーが居るというのは、
よく言われることです。
ですので、
養育費を要求すること自体にハードルがあるのは当然です。
解決方法としましては、
第三者が間に入ることでしょう。
第三者が入ることで、
出来るだけ、相手との関係を意識させないで、養育費を受け取ることが出来るようにする必要があります。
また、悪質な場合は、給料からの天引きをするということも、
必要じゃないでしょうか。
75%の割合で養育費が支払われていないというのは、
本当に問題だと思います。
この話をする時には、
いつも疑問と怒りさえこみ上げてきます。
子どもにお金が行くのはいいけれど、
母親に行くのは嫌だ!
というような考えを持っているのではないかという気さえいたします。
母親が心身とも健康で居られないと、
自分の子どもも不幸になるのに、、
どう考えているのでしょうね。。
シングルマザーを支える制度は、
いくつかありますが、
充分とは言えないと思いますし、
公的扶助の制度利用に後ろめたさを感じるような社会ですので、
差別的な姿勢を改めるような、
社会の包摂的な空気もとても大切だと思います。
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