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セシボンといわせて(二日目)

〈二日目〉

 夜中、暴れた跡がある。
 トイレの砂やら飲み水、エサ入れも悉くひっくり返っている。 

 本人の姿はケージに被せた段ボールの影に隠されて見られない。それでもケージの周りを掃除しながらセツに話しかけていけば、くーん、くーん、と鳴いている。 

 昨日は駄目だったけれど、今朝はチャオちゅーるを手から食べたので一安心し、3本もあげてしまう。捕まったばかりでつい甘やかしてしまうのを、きっと今は必要だろうと自分に言い訳して缶詰も切ってやる。
 

 夕方、ケージ内の清掃方法を考えついた母がワイヤーネットを買ってきた。ケージの端から端へ渡し入れて一階部分にフタをするという。もちろん都合よくピッタリとした大きさの物など無いので、長方形と正方形の物を組み合わせ、紐で結び合わせる。これだけだと不安定なので、更にその上に長方形のワイヤーネットを重ね、万一セツが上段から飛び降りて来ても反転して落ちてしまわないようにする。
 ケージに設置してみる。ワイヤーネットと棚板との間に隙間が出来るのは予想していたが、猫の頭が通りそうだ。そこで、トマトを箱買いした時の段ボールの、高さの部分を切ってはめてみると、上手い具合にぴったりと隙間が埋まった。


 一階とニ階部分を分けられたので、下のケージの扉を開けてもセツは逃げられないし、私たちも襲われる危険を回避できる。ようやくケージの床を掃除出来るようになったのだ。
 

 この作業の場面をこの前、夢で見た。デジャヴというのか、夢の中で母と準備しながらも、まだ猫はいないのに――、と思っていたっけ......。



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☆☆☆☆見出し画像はみんなのフォトギャラリーより、にきもとと様の作品『 。 』を拝借しております。ありがとうございます😊☆☆☆☆☆





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