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マラソンにおけるベスト体重とは①

 人生をかけてタイムを求めているトップランナーと比較して脚力や心肺機能で劣る市民ランナーでも体重だけは才能に関係なく努力だけで到達できる要素。

また、体重は数週から数か月で大きく変化させられる数値で、練習による筋力アップや心肺機能向上によるタイムの短縮と比較すれば圧倒的に短い期間で実現できる。

そして、
フルマラソンにおけるベスト体重の答え

それは115

「結果が全て」という概念に基づき、
統計結果を整理し事実だけを紹介します。

・1kg減量で4分短縮

「1kg減量で(フルマラソンのタイムが)3分短縮」説は海外のデータで、
「80kgでフルマラソンを3時間付近で走る人」の場合の話。
日本人体型であれば、
60kgの3時間前後のランナーでは
「1kg減量で4分短縮」
となり、
50kgの4時間前後ランナーなら
「1kg減量で6分半短縮」
となる。

もちろん減量すればするほど短縮の幅は小さくなりプラトー(横ばい)に達する。
※減量しても短縮効果がなくなる。(=少し増量してもタイムは変化しないとも言える。)

また、タイムが遅いランナーほど、重いランナーほど減量による短縮幅は大きく減量による恩恵を受けやすい。
※実業団レベルのタイムのランナーになると減量してもタイムがほとんど短縮できない。
実際2時間1分台の自己記録を持つキプチョゲ選手が1kg減量したとしてもそれだけでbreaking2(フルマラソン2時間切り)を達成できるわけではない。
言い換えれば実業団選手よりも市民ランナーの方が体重管理による恩恵を受けやすい。

・トップランナーの体重はどうか

[身長(cm)-体重(kg)]は男女や人種を問わず概ね差がなかった。
ある大会における男子の招待選手(半数は日本人)の身長と体重から上記の値を調べたところ、
中央値 115
平均値 114.4
※120を超える選手がいない一方で107-108の選手(海外招待選手)が3名いた。この3人を除くと平均値も115になる。
別の大会でも同様の結果であった。

最後に、
エリウド・キプチョゲ選手の身長と体重が気になって調べてみました。

167cm
52kg

以上です。

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