瀬﨑正人

自然界に浸透している虹の色に触れてゆくことは、自分の内面世界に触れてゆくこと。このよう…

瀬﨑正人

自然界に浸透している虹の色に触れてゆくことは、自分の内面世界に触れてゆくこと。このように観察されて描かれる絵には、感動に結びつく個性の色彩が現されてゆきます。これは、二十数年間スケッチ会の現場で証明されている事実です。その豊かな世界を、世界中の人に体験していただきたい。

マガジン

  • 瀬﨑正人新作展

    わたしの展覧会の紹介です。

  • 黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐

    新たな政策が国を分断することになり、ゼムラは〝マギラ〟に取り憑かれた人びとを世界中から呼び集めて、巨大都市建設を推し進めてゆきます。  サムとナジムと人々たちは、しだいに川辺に追いやられてゆきますが、ルイの実践したライフスタイルを手本に互いの繋がりを強めてゆきます。  そんなある日、〝マギラ〟の本拠が大火災になり、多くの人が焼け死に、ゼムラは大やけどを負います。  ゼムラはこの火事を、復讐の果たせる絶好の機会と見ると、直ぐにサムとナジムを連行し、復讐劇を実行に移してゆきます・・ 〝マギラ〟を権力と豊かさの象徴にして、先祖への復讐心に燃えて突き進むゼムラ。  そして、人間の心の作りだす〝マギラ〟の本質を垣間見て、人間のあるべき姿を模索してゆくサムとナジムと仲間たち。  こうして、〝マギラ〟を繞る戦いは、銅鏡に印された秘事に導かれながら、秘密の解き明かされるその時へ……と運ばれて行きます。

  • 黄金龍と星の伝説 第75話~84話

    記事の一つ一つは100円ですが、マガジンを購入して頂くと500円で、10話すべてご覧頂けます。

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     オイルクレヨン原画-1310

    「虹彩法」オイルクレヨン画の原画(一点もの)です。 作品題名:「ひばりのこえ」      佐賀県。      佐賀平野を網の目のように流れるクリーク沿いの春草の風景。      すぐそばでヒバリ鳴く      (現場スケッチ) 制作年:2024年 加筆年: 作品サイズ:F4 約33cm×24cm 基底素材:水彩画用紙 「虹彩法」は、虹の8色と白で、自然界の色彩を表現する独自の描法です。 この9色の一色一色を重ね、油で潰し、擦り、削ることによって、画面に、空気感(透明感と深さ)が入ってゆきます。 「虹彩法」に興味をお持ちの方は、下記URLより、ユーチューブ動画へご案内いたします。 https://youtu.be/hqKM-lf93FE
    80,000円
    GALLERY web風の境界
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     オイルクレヨン原画-1309

    「虹彩法」オイルクレヨン画の原画(一点もの)です。 作品題名:「あさかぜ」      長崎県生月島。      生月島、生月大橋下より望む平戸島と打ち寄せる波      (現場スケッチ) 制作年:2024年 加筆年: 作品サイズ:F4 約33cm×24cm 基底素材:水彩画用紙 「虹彩法」は、虹の8色と白で、自然界の色彩を表現する独自の描法です。 この9色の一色一色を重ね、油で潰し、擦り、削ることによって、画面に、空気感(透明感と深さ)が入ってゆきます。 「虹彩法」に興味をお持ちの方は、下記URLより、ユーチューブ動画へご案内いたします。 https://youtu.be/hqKM-lf93FE
    75,000円
    GALLERY web風の境界

記事一覧

瀬﨑正人新作展 2024.4.26~28

<展覧会風景> <イベントその1-1 音と色のコラボレーション1> 朝の海の絵「いとなみ」と、夜の海の絵「ことば」にインスピレーションをうけて即興演奏。ピアノ演奏:…

瀬﨑正人
2か月前
1

虹彩法(KOOSAIHO)- 虹の色彩論 -

〈出逢い 〉  1996年10月28日、北海道スケッチ旅行をしていた霧多布岬でのこと。  その日は未明から、海に映った月明かりに見とれて、ながいあいだ夜の海の景色をた…

瀬﨑正人
5か月前
6

特撮怪獣の泪よ、何処へ ‐後編‐

第七話 <大抜擢>  こうして、TプロとアメリカのRプロとの日米合作を撮り終えたわたしに、Tプロから「次のマンを、是非、瀬﨑でやりたい」という、本当に夢のような話…

100
瀬﨑正人
7か月前

特撮怪獣の泪よ、何処へ ‐前編‐

第一話  < 初恋怪獣の泪? > ――その瞬間、顔の半分が吹っ飛んだと思った。  わたしは、重く、熱くなる顔面を抱え込んだままその場にしゃがみ込んでしまいました。 …

100
瀬﨑正人
7か月前

<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 最終話

彼の地へ

100
瀬﨑正人
7か月前

<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第83話

導き -2

100
瀬﨑正人
7か月前

<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第82話

導き -1

100
瀬﨑正人
7か月前

<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第81話

最初の男 -2

100
瀬﨑正人
7か月前

<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第80話

最初の男 -1

100
瀬﨑正人
7か月前

<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第79話

巡り

100
瀬﨑正人
7か月前

<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第78話

償い、そして展望 -4

100
瀬﨑正人
7か月前

<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第77話

償い、そして展望 -3

100
瀬﨑正人
7か月前

<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第76話

償い、そして展望 -2

100
瀬﨑正人
7か月前

<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第75話

償い、そして展望 -1

100
瀬﨑正人
7か月前

<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第74話

道のり -3  そして、村人のほうへふりかえると、 「ゼムラの一族であろうが、あるいは、ほかの人びとのおこなったことであったにしても、 人間の作りだしたもので、 …

瀬﨑正人
7か月前

<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第73話

道のり -2  最初に出てきた兵士が、それを見て、銃を構えて引き金に指をかけた、 ――それより早く、 壁の外側から飛び出した手刀が銃を打ち落とし、足を払って転んだ…

瀬﨑正人
7か月前
瀬﨑正人新作展 2024.4.26~28

瀬﨑正人新作展 2024.4.26~28

<展覧会風景>

<イベントその1-1 音と色のコラボレーション1>
朝の海の絵「いとなみ」と、夜の海の絵「ことば」にインスピレーションをうけて即興演奏。ピアノ演奏:丹生谷秋子

<イベントその1-2 音と色のコラボレーション2>
丹生谷秋子さんオリジナル曲とのコラボレーション
今回の展覧会は、
丹生谷秋子さんのこのオリジナル曲を聴いたのが切っ掛けではじまりました。

この曲を最初聴いたとき、ドビ

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虹彩法(KOOSAIHO)- 虹の色彩論 -

虹彩法(KOOSAIHO)- 虹の色彩論 -



〈出逢い 〉

 1996年10月28日、北海道スケッチ旅行をしていた霧多布岬でのこと。

 その日は未明から、海に映った月明かりに見とれて、ながいあいだ夜の海の景色をたのしんでいた。

 それは、天の高いところにあった月が、西の地平線へと沈み、東の水平線あたりが仄かに白みはじめたそのころであったと記憶している。

 海も陸も360度が真っ平らにみわたせるその場所で、境界線にそって天球をつつみ

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特撮怪獣の泪よ、何処へ ‐後編‐

特撮怪獣の泪よ、何処へ ‐後編‐

第七話 <大抜擢>

 こうして、TプロとアメリカのRプロとの日米合作を撮り終えたわたしに、Tプロから「次のマンを、是非、瀬﨑でやりたい」という、本当に夢のような話を頂いたのです。

 少年時代のヒーロー“U”。
 その子供達のヒーローに、抜擢されてしまったのです。

 その瞬間、芸能界に対して鬱積していた心の中の暗がりから、眩い光が放たれたのでした! 

 今度こそ、作品として生涯残るであろう仕

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特撮怪獣の泪よ、何処へ ‐前編‐

特撮怪獣の泪よ、何処へ ‐前編‐

第一話  < 初恋怪獣の泪? >

――その瞬間、顔の半分が吹っ飛んだと思った。
 わたしは、重く、熱くなる顔面を抱え込んだままその場にしゃがみ込んでしまいました。

「立て、立てよ、瀬﨑!」助監督の厳しい言葉が飛ぶ。

 しかし、わたしの顔面はまったく持ち上げられなくなっていました。

 着ぐるみをきた〝U〟の中身であるA氏の視野は、殆どないに等しい。

〝U〟は地球上で3分の命だが、中身の人間

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<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第74話

<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第74話

道のり -3

 そして、村人のほうへふりかえると、

「ゼムラの一族であろうが、あるいは、ほかの人びとのおこなったことであったにしても、
人間の作りだしたもので、
人間の棲むこの星を危機に陥れているいじょう、
その解決は――、
天に委ねられるべきではなく、
にんげん自らが、
人間社会のなかで解決しなければならない問題としてつくりだしているのです。

 人間は、
神を拠り所としながらも、自らの足で

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<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第73話

<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第73話

道のり -2

 最初に出てきた兵士が、それを見て、銃を構えて引き金に指をかけた、
――それより早く、
壁の外側から飛び出した手刀が銃を打ち落とし、足を払って転んだ腹を衝きました。

 塀によじのぼっていた武術家たちは、
狭い通路で揉みあう兵士のなかに飛びこむと、
間合いの封じられた銃を打ち払い、首と腹と背中の急所に手刀と蹴りをあびせました。

 たまらず塀の外へと転がり出てきた兵士たちは、
剣と

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