愛について最近少し考えた男が、ただただ話の腰を折られるだけのやりとり。

あのさ。

話があるんだ。

あぁ…標準語になってた？
何となく。

…愛…について、考えたこと、ある？
うん、そそ。実は最近、愛について考える機会があってさ。

…え、あ違う違う。秋じゃない。愛。ラヴ。

いや、なんかもう…俺の話すネタ切れそうやから。

なんか話用意してきてよ（笑）
でさ、愛ってよく聞くでしょ？
でも、結局それが何なのか、自分の心に問うことなんてないじゃん？

…え、おぉ、あそっか文学部の授業でね。なるほど。すごいね。
え、でも日常では？電車の中とかどうすか？
大体インスタとか見て可愛い子にきゅるきゅるすることはあると思うけど、愛について考えたりする？

そう、きゅるきゅる。MIU404面白いよねー！
で、どう？

あ、伊吹と志摩が、じゃなくて。ごめんごめん。
愛の方。考えたりしないよね？

うん、そんなに無いよね。そんなにね。
俺はこないだ考える機会があってさ。
#超言葉術 って知ってる？友達に誘ってもらってさ、そのイベントに参加したんだけどね…ん？

あぁ、多分言っても分からんと思うねんけどなぁ。Aさんっていう、同いの子。すごい素敵…柔和だけど芯のしっかりした子で。

え、そうそう。女の子。〇〇学部の。

あーね、Aさんと同じバイトなのね。だから知ってるんだー。ほー。なるほどね。うん…理解っす。

うん。
でね？でね？
その #超言葉術 っていうイベントの宿題でね、「『愛してる』をあなたならどう表す？」っていう感じの宿題が出てね。
夏目漱石の「月が綺麗ですね」のあれ。
あれを自分で考えてみようっていうワークショップがあって。阪急でずっと考えてたんよ。メモ片手に、頭の…

え、タケ？タケヒサユメジ？

名前は聞いたことある…かも

ほぅ。へぇ。さすが文学部。
あ、画像も見せてくれんの？どもども。

はぁ、へぇ、ほぉ。詳しいんだねえ。
うん、で、その人がどしたん？

あぁ、なるほどね、同じ感じで。

はぁ、なんか…すごく…滲みるね、タケヒサさん。うん。

え？

いや、もういいや。無理や。
タケヒサさんのあとに誰が言えんねん！

嫌やわ、恥ずかしいわぁ
もうやめよ、この話。
はぁ、緊張したぁ

ん、何となく。笑

へへっ。

ん。そこ、段差あるよ。

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先日、阿部広太郎さんのイベント「電通・コピーライターの阿部広太郎と一緒に考える、「言葉」から考えるコミュ力のカタチ」に参加させていただきました。
拾った言葉から力を貰うことも多いですが、言葉を作る事で自分も生き生きできるんだと、イベントを通して感じました。

「愛してる」のワークショップでの僕なりの表現は、
「そこ、段差あるよ」
でした。我なりに自信作かも。ニタッ。

僕の理想は、星野源さんみたいに日常の機微を紡げるようになる事です。
自分なりに学んでいこうと思います。


素敵な出会いをありがとうございました。

追伸）

引用https://www.buzzfeed.com/jp/saoriibuki/iloveyou-no-yakushikata　より。