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鹿野名所探訪 二所山田神社

山口県周南市鹿野を応援する「まちづくり応援団えーる」団長のふみぞうです。
今回は、鹿野の中心部にある「二所山田神社」をご紹介します。

1000年超の歴史 二所大明神と山田権前社

二所山田神社の成り立ちは1907年、今から116年前にさかのぼります。

二所大明神と山田権前社が合祀されて誕生した二所山田神社ですが、その前身である2つの神社は、どちらも1000年以上前から存在していたお宮なんです。

境内には貴船神社、菅原神社、護国神社があり、二所山田神社の周辺には全部で4社が集っていることになります。

女子道

参道の途中には、「女子道」と刻まれた石碑が立っています。

明治時代の宮司・宮本重胤しげたねさんは、男尊女卑の精神が当然のように存在していた明治時代にあって、女性の自立を唱え、そのための全国的な組織である「大日本敬神婦人会」を設立されました。

女子道とは、1906年から発刊されていた、大日本敬神婦人会の機関誌の名前になります。

100年以上も前の時代、女性のために活動された方が鹿野の地に。

鎮守の杜

参道をお宮の方へ進み、見上げてみると、いったい何十メートルあるのかと思う巨木たちが出迎えてくれます。

参道を囲む木々は太陽の光をさえぎり、暑い日でもひんやりと涼しさを感じることができますよ。

見上げると首が痛くなるほどの高さ。

季節それぞれの顔

二所山田神社には、四季を通してさまざまな行事があります。

6月30日には、夏越なごし大祓おおはらえという行事があります。
の輪という輪が設置され、この輪をくぐると健康になる、という言い伝えがあるんですよ。

今年ももうすぐ、茅の輪くぐりの季節がやってきます。

参道に設置された茅の輪。

また、7月30日には、菅原神社のお祭りである鹿野天神祭が開催されます。
菅原神社の祭神である、菅原道真公がやってきたときの様子を再現した大行司ぎょうじ・小行司や、御神牛という牛が町なかを歩く行事、毛利家の大名行列を再現したやっこ道中など、さまざまな地区の出し物が祭を盛り上げます。

その中でも、特に勇壮で目を惹くのが、巨大な網代あじろ車を、裸にさらしを巻いた男たちが引き回す「網代」です。

身長以上に巨大な網代車が、祭り会場を疾走。

鹿野の町なか、両脇に屋台が立ち並ぶお祭り会場を、巨大な網代車が駆け抜ける様子は必見です。
これを見ると、天神祭にいるんだな、というワクワク感がこみあげてくるんですよ。

秋にもお祭りがありますが、こちらは少しささやかに行われています。
イベントで楽しむ、というより、きれいに染まったモミジたちを楽しむ季節ですね。

境内もすっかり色づきます。

大晦日から元日にかけて二年参りをする頃には、雪深い鹿野の地にある二所山田神社もすっかり雪化粧。

氷点下になる気候の中ながら、たくさんの人が大晦日の夜には境内に集い、年越しを皆で祝うのが常なんですよ。

雪化粧の境内。

四季折々の顔を見せる二所山田神社。
鹿野を訪れたときは、ぜひ訪れてみてくださいね。


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