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ニュピで体感した目に見えないあらゆる物事。

昨日はバリのお正月(ニュピ)でした。ニュピはサカ歴のお正月。
サカ歴は、太陰歴というものと太陽歴を組み合わせたもの。ニュピ当日バリ島の中にいる人間全てが、日の入りと共に、静寂、外出禁止、火や灯りの使用禁止、などといった世界的に稀な過ごし方を徹底します。なぜならば、ニュピはバリ島全体に宿る邪気を追い払う大切な日。バリが「神々の宿る島」と言われているのは、歴史や宗教的文化に基づいた暮らしを代々受け継ぎ、尊重しているからです。

私は、「Spirit(魂)」のことを学ぶ機会がなく、バリヒンドゥー教に触れた時はとても驚き、衝撃を受けました。初めて呪術的な儀式を目にした時、「ゾクッ」と鳥肌が立ちました。その後、見えないものをより深く感じるようになりました。

バリ島の人たちは、「良い神様」も「悪い神様」も両方受け入れます。1日3回365日、善と悪それぞれの神様に正装をしてお供えをします。バリでは目に映るあらゆる光景がSpirit(魂)で成り立ち、『全ての物事にはかならず意味があって私たちは生かされている』ことを実感します。

バリのお正月(ニュピ)は、バリに宿る悪霊を追い払う大切な儀式。街に自治体が集まり、「オゴオゴ」というハリボテの人形(悪霊)を、島のあらゆる場所で担ぎ、街を練り歩きます。オゴオゴで悪霊をおびき寄せ、最後に焼いて悪霊を退散させるのです。当日は、自治体の限られた代表者を除き、在住者も観光客もこの日だけは外に一歩も出ることができません。道路はニュピ前日から、島のあらゆる場所で交通規制が入り、オゴオゴのお清めがされます。翌朝ニュピ当日、日の入りから次の日の朝まで静寂に過ごし、火や灯りに制限がかかるため、料理の際火を使うこともできません。見回りが巡回しているので、見つかると、石を投げられてガラスを割られることもあるので、とにかく厳粛に過ごします。

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◆ 私がニュピをとおして学んだこと

❶ ヒトモノコト全てに「善と悪」両面のspirit(魂)が備わっている。
❷ spirit(魂)共存は真理に触れた智慧を身につけて活かすことが必要。
❸ 真理に繋がる智慧は単発的なものでなく、継続的で正直な行いが必要。


この3点は、目に見えないあらゆる物事に通じていると考えます。人それぞれによって見解は様々かもしれませんが、私たち一人一人の心に宿る「spirit(魂)=神様」を讃える行いによって、それが内面の美しさの鏡となり、姿として現れるのだと。

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「善と悪」は誰にでも存在していて、エネルギーで引き合っています。善に傾きすぎるとspirit(魂)は、バランスをとるようにして、悪のエネルギーを引き寄せます。

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私もあなたも、進むべき物事ではない状況や条件から解放するためには、毎秒ごとのジャッジメントと、善悪のエネルギーバランスが成長のカギ。「最近ついていない」、「最近調子が良くない」と感じる人は、真逆のエネルギーを使って、邪気を追い払ってみることをおすすめしたいです。

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