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ZOOM対談 常葉大と中京大の二人の話

少し前の話になるが、現役大学生プレーヤーの2名と話をしたので残したい。


今回のzoom対談(2020/08/20)は、
岸孝宗郎 常葉大学作陽高校アルバランシア熊本
越川颯太 中京大学静岡学園高校アルバランシア熊本
の2名と行った。

岸

↑岸孝宗郎 常葉大学←作陽高校

越川

↑越川颯太 中京大学←静岡学園高校

大学の現状(学校)

-まずは岸へ聞いてみた 

 授業は”オンライン”です!オフライン(学校へ行く方)が楽。毎回講義を受けた後に”課題(レポート等)”を提出しないといけないから去年より一講義にかかる時間が増えて...むっちゃストレス増えました。(笑)
 でもオンラインならではの、楽しみもあって特に「スポーツマネジメント」の授業内のディスカッションは面白く積極的に取り組めてます。少数では顔出しもしながらコミュニケーションを取ってます。

 学校内は立ち入り禁止で強化指定の部活(サッカー、バスケ、野球だったかな...)以外は入れません。サッカー部は5月末頃から活動を再開しました。

-続いて越川へ聞いてみた

 孝宗郎と同じで授業はオンラインです。僕は1年間浪人してたので、今年入学したんんですけどまだサッカー部としか顔合わせれてなくて授業は正直やり辛いです。孝宗郎とは違ってオンライン授業しか受けてないからこれが普通という感覚です。授業では顔出しがないからみんなのことがわからないいまま受けてます。英語の授業は音声のみのやりとりもあります。笑
 
 中京大も強化指定部のみ活動出来てて、サッカー部は6月中旬から再開しています。

大学の現状(サッカー)

-岸、去年を振り返る

 出だし失敗した。高校から大学へ進むタイミングで、動いていなかった訳ではないけど大学で動きがフィットしなくて、僕だけ入学から1〜2ヶ月走ってた。(練習にも入れてもらえなかった...)最初に”走れない”という強い印象を監督に持たれてしまった。そこから下のカテゴリーの練習に入れてもらえるようになり、夏前くらいから少しずつ「Iリーグ(インディペンデンスリーグ)」で出番を伺うようになり、結果を残すようになった。夏の連戦(東海学生リーグ)いきなりスタメンで監督から厳しい言葉をかけられた。ぶっちゃけ何も準備していなかったけど、たまたまこの試合で”2ゴール”。翌週インカレ出場がかかった試合に後半から出場して決勝ゴールを決めることができた。そこからは”信頼”を得てプレーできていると思う。ただインカレも調子良かったけど”怪我”(第五中足骨骨折)して、復帰したけどまた怪我して今シーズンを過ごしている。後、1〜2週で復帰。

 今、このチームで確立できているモノはあると思っている。途中出場が多い中でも ”点に絡む” 、”アシストをする”、”流れを変える” ことを求められている。

-最低限意識していること
 「チームのためにやる」これは今までなかった考え。中学、高校は”自分が目立てばいい”という考えだったけど、チームが勝って上に行けば”その中に出ている11人”が注目される。その中でより”目立ちたい”。だからこそチームに「貢献」できることをやりたい。”守備におけるハードワーク”は第一優先で考え、意識している。

*岸の小言
 中学、高校もっとできたことあるなぁ〜。中学生で全ての”きつい”経験をするべきだったなって。一番強く感じてるのは「フィジカル」っす、所属クラブであまり走ってなかったから。マジ「 ”サッカー” を知らなかった」、今はこの思いも大きい。いい選手(技術レベルの高い)もなかなか進学先で ”フィット”してなかったりする。もっと ”サッカー” を学びたかったという一片もあるっす。 (ポジティブ)
 自然と取れる ”ポジショニング” で中・高で ”難しい” 身体が止まる。そんな現象も...プロ行けるのか?この先もつまづくのかな?と思って「そこ」を学べると思って ”常葉大” を選んだ。指導者の存在も大きかった。

-越川、今年から大学サッカーへ

 チーム内では”紅白戦”を行っていて、今日は2部練だった。(午前:ゲーム形式、、午後:軽め)
 今は、U-22(一年生中心チーム)へ入ってて分けられたのが全体の練習が始まって2週間後くらいだった。(セレクションじゃないけどチーム内選考)1年半のブランクを2週間で取り戻すのは難しくて技術は通じても、身体が追いつかない部分があった。期間中めちゃくちゃ走ったんだけど...
最近は、高校時代のプレー中の頭のイメージ(身体の感覚)にかなり近づいてきた。現在プレーするU-22は全体で上から数えて5つ目のチームになる。(上に4つ駆け上がれるチームが、追い越せる選手がいることに ”メラメラ” している。)

*越川と岸の小言
 同じ東海学生リーグの所属だから越川(3年)、岸(4年)の時は
 ” 右SB vs 左SH ” でマッチアップしたい。

高校時代の話(特徴的な)

-岸、作陽高校時代を振り返る

 学園(静学)の方が面白い話しあろそうだけど(笑)僕らの時は一つ上の代(2年次)に監督が変わった。14年前に選手権で ”準優勝” した時のキャプテンで野村監督にも指導を受けていた ”酒井さん” が監督に就任した。(野村監督は総監督・校長先生へ)監督が変わってチームのスタイルも少し変化して完璧に理解できずで卒業だった。
  ”フットサル” を取り入れた練習メニュー、作陽の選手しか使わないサッカーの ”言葉”があって試合中に喋ってもバレない。フットサルを取り入れることで各局面での ”面白さ”があったりする。練習メニューもどんどん新しくなるからとても刺激的だった。
 試合でも、フィジカルで負けていると思うことはなかった。テクニックで誤魔化せている部分があった。

*中学時の進路決断は良かった?
 決断は良かったと思っているけど、結果がついてこなかったことが悔しい。選手権でプレーするために行った(作陽へ)。2年のときはベンチで出れなかったから...
 って考えたら、もっと確実に試合に出れるところへ進んでたらどうなってたんだろう。と少しだけ思う。最終的には作陽と大津(熊本)が選択肢にあった。高校3年間の ”伸び代” で見たら作陽で良かったと思う、後悔はない。

*作陽の学校生活はどうだった?
 校長が ”野村総監督”になってから「人間性」 の授業が増えて面白かった。賢くない学校として学ぶべきところはあった。学校生活はめっちゃ楽しかった。

*進路を決めることに関しての記事(ヤンサカ)

*岸の成績
・第96回全国高校サッカー選手権(2年)メンバー入り、出場なし
・全国高校総体(インターハイ)「2018彩る感動 東海総体」(3年次)
・プリンスリーグ中国優勝(3年次)

-越川、静岡学園高校時代を振り返る

 正直、外から見たら ”ドリブル” に拘ってて、 ”テクニック” なら全国一(トップクラス)と思われがち。総監督であり、前監督 ”井田さん” の時代の真骨頂が前述のイメージ。監督が変わって(川口監督) ”フィジカル” 的な要素だったり、 ”タクティカル(戦術)” 的な要素だったりテクニック以外の部分にも拘り始めて「新 SHIZUGAKU」ではないけど進化してる。もしかしたら多くの人が持ってる「SHIZUGAKU」の印象とは変わってるんじゃないかな... 筋トレも走り込みもする。

岸「本来あるべき姿がこれなんじゃないかな。その成果として去年、全国も取ってる訳だし...今の静学は ”型破り” をしていると思う。」

*中学時の進路決断は良かった?
 完全に良かったと思っている。

*静学の学校生活はどうだった?
 静学ってサッカー部以外、ほとんどが勉強で入ってきてる。(熊本で例えると ”真和高校” くらい)勉強がしんどかった。赤点スレスレだった...

*越川の成績
・静岡県Aリーグ出場

将来のビジョン

-岸、見据える先
 思い描いている3年後(4年次)の出口としては ”プロ” しか考えてない。その中で「人に価値を与える」じゃないけど、「常に何かを与えられる人間で在りたい」と思うようになった。これはこの ”コロナ期間” で自分と向き合う時間が増えて、「プロサッカー選手ってなんだろう」「どんなプロサッカー選手になりたいんだろう」って考えたときに、「ただサッカー選手になっても ”応援” されることないなぁ」って思う。 ”価値” を見出すことは簡単じゃないと思ってる。それなら自分の人生で ”何を軸として” 生きて、その中に ”サッカー” がついて来てサッカーで生きていくってなった時に、「人に価値を与えられる人間になりたい」それが今は、「 ”サッカー” で人に価値を与えたい」になっている。その ”価値” は模索中だけど、「夢を与えれる選手」、「自分のプレーを見て楽しんでくれたり、喜んでくれたり、元気もらえる人がいたり...」ただサッカーを一生懸命やるだけじゃ与えられない気がしてる。ピッチ外の取り組み、ファンへの対応等が伴ったプロサッカー選手になりたい。プロ選手になることができれば、その先もサッカーに携わる道ができると思ってる。
 もしプロ選手になれなかったら、「自分がプレーする」以外考えられないから携わろうとは思わない。「自分が ”する” 」以外したくない。サッカーには自分でけじめを付ける。
 当たり前だけど「プロになることが目的、合格が目的、入学することが目的」だったら、「プロになったら?」「合格したら?」「入ったら?」 ”何したらいいんだろう” ってよく聞く話でこれは個人的に勿体ない気がしてる。
 自分は「目的」を描いて、叶えるために日々積み重ねて、表現していきたい。

*コロナ期間で「どうやって ”生きたいか” 」「どうやって死にたいか」めっちゃ考えた。

-どこまでがプロ?(岸)
最初は ”J” って気持ちがあって、J2以上でやりたい。最近になって地元愛じゃないけど意識していなかった ”J3 ロアッソ熊本” に思い入れが芽生えて来た。自分が選べる話ではないけど、 ”25歳” までは挑戦と決めている。海外も視野に入れている。生活できるレベル(お金面)でプレーしたい。第一線で注目されなくてもいい。自分のプロの位置付け。

-越川、見据える先
 一度サッカーから離れていて、復帰したことで「応援し直してもらってる」まずは大学のトップチームでプレーすることは成し遂げたい。応援し直してくれてる人へ ”恩返し” をしたい。その先にプロの門があると思っていいる。狭き門というのはわかっているけど挑戦する気持ちがある以上頑張りたい。サッカーに携われる仕事はしたいと、思ってる。
 浪人にも進学にも大きなお金がかかっててこの事実が自分を ”奮い立たせる” モノになってる。誰よりも ”直向き” に練習から取り組む気持ちがある。

今の不安

-岸の不安
 今の状況だと、リーグも開幕予定だけど、 ”アピールする場”  ”実績・経験” を積む場があるだろうか。(インカレ含めて)試合で ”結果出してナンボ” の世界でその場が「あるか、ないか」が唯一の不安。試合、大会がない限り ”選抜” はノーチャンス。

”大学サッカープロ志望のボーダーラインは ”DENSO(選抜)” と思ってる”

-越川の不安
 先が見えないのは ”不安” 。時折客観的に振り返ると「大丈夫かな?」と思うこともある。

*2人にアドバイスとして「不安」について
 人間の心理的に ”不安” って思うということは ”やれる、できるイメージを持ってる” ということ。「不安」はあっていい。そしてその不安を話せた方がいい。(話せるということは ”より明確に見えている” ということ)

偶然にも二人は

 Genoplanの ”遺伝子検査” も行ってて自分の身体を詳しく理解できている。(他の学生よりハンデになる)

・何を食べればいいか(身体に合うもの・合わないもの)
・怪我、病気のリスク

  ”知ってる” 、 ”思い込める” ってのは大事。

2020-08-20 20.45.44 教え子コンビ

今回、初めて行った取り組みで個人的にも楽しかった。次回の対談者を探していきたいと思います。こうたろう、そうた、良い時間をありがとう!

*お知らせ 
◆天皇杯JFA第100回全日本サッカー選手権大会
2020年9月23日(水) 19:00 kickoff vs HONDA FC
Honda都田サッカー場(※全国放送有)
”孝宗郎” 天皇杯本戦ガンバレ!!!

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◆岸孝宗郎 キシコウタロウ 熊本県出身
左サイドハーフ、トップ下
2000年06月27日 173cm 70kg 右利き
常葉大学サッカー部所属
作陽高校-アルバランシア熊本U-15-アルバランシア熊本U-12
「機敏な動き、意外性のあるプレーでゴールに迫るアタッカー」
Instagram : @kota.k27

越川颯太 コシカワソウタ 熊本県出身
両サイドバック
2000年10月30日 168cm 67kg 右利き
中京大学サッカー部所属
静岡学園高校-アルバランシア熊本U-15-アルバランシア熊本U-12
「誠実なプレーの中に遊び心も。サイドに重宝するタフネス」
Instagram : @mbappe1030

日髙匡 ヒダカタダシ 熊本県出身
ゴールキーパー
1995年05月03日 172cm 65kg 右利き
びわこ成蹊スポーツ大学(中退)-岐阜工業高校-アルバランシア熊本U-15-TAIKEN LUNA-熊本みなみYMCA
「超攻撃的GK。守備範囲はハーフコートでたまにドリブルも...」
Instagram : @23tds

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