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アトピー性皮膚炎が食物アレルギーと  かかわってる?!【#2.次男の卵白毎日摂取の日々】


“また、成育医療センターの臨床研究の結果、乳児期のアトピー性皮膚炎は、食物アレルギーなどのアレルギー疾患の発症誘因となることが示唆されました。(2014) 
 世界初・アレルギー疾患の発症予防法を発見 | 国立成育医療研究センター 成育出生コホート研究におけるランダム化臨床研究介入試験で、新生児期からの保湿剤塗布によりアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割 www.ncchd.go.jp”

新生児期からの保湿剤塗布によりアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下することが分かりました。そして、アトピー性皮膚炎発症が卵アレルギーの発症と関連することも確認されました。

乳児期のアトピー性皮膚炎の子が食物アレルギーを発症しやすいということがわかり、早めに対処することが食物アレルギーの発症予防にもつながります。(国立成育医療研究センター)

日々、研究が進められて私が子供の頃よりも治療法などかなり進化していますね。食物アレルギーの治療についても進化していました。

で、次男の話になります。生後1ヶ月半ごろからお肌の炎症がなかなか治らず生後6ヶ月ごろから成育医療センターに通院することになりました。
ちょうど離乳食が始まるころに、先生からの提案で血液検査の結果からも卵の数値が高いので早めに卵白を離乳食に取り入れて慣れていきましょうということでした。


私たち夫婦は???
卵って離乳食の初めのほうにやっていいの?まだお粥しか食べれないのに、もうやるの?
しかも卵白から?
3人目の育児の離乳食でまたまた目からウロコ状態、、笑。

経口免疫療法というものらしいのです。
アレルギーが出やすいのは卵白なので微量の卵白を少しずつ摂取することで卵アレルギーの免疫がつくそうです。
やり方は、固茹でした卵白を1日0.25gを毎日、離乳食に取り入れて摂取する。0.25gってどれくらい?大体耳かき1杯分くらいの微量です。
毎日摂取することが大事だそうです。(体調が悪い時は避ける)


2ヶ月くらいは0.25gを毎日摂取しました。
その後、血液検査などの結果と照らし合わせながら先生と摂取量の相談をします。
次は0.5g、その次は0.75g、そして1g。
少しずつ時間をかけて量を増やしていきます。

1/100スケールで卵白を計らないといけないので少し大変ですが、1週間分を先に計って冷凍することができたのでそこまで手間ではありませんでした。

時間はかかりますが、1歳半頃には全卵食べれるようになっていたと思います。
そして今3歳ですが、生卵も食べています。厚焼き玉子も大好きです。
美味しそうにモリモリ食べる姿を見ると本当にうれしくなります。

除去するのは簡単です。でも万が一食べてしまったときに苦しむのは子どもたちです。
できることならいろいろなものを食べさせてあげたいし、食べれるうれしさ、楽しさも感じてもらいたいので私たち夫婦は成育医療センターの研究と治療方針に賛同しています。

そんな次男も2歳半のとき、ちょうど緊急事態宣言中で自粛していたときに家にあったミックスナッツを食べて、調子が悪くなりました。
咳が止まらず、口周りから目の方まで湿疹ができ、お腹痛いと、、、
確かナッツはアレルギーは出ていなかったはず。と1歳位のときのアレルギー検査結果を確認しました。
でも、明らかに様子がおかしいので近くのアレルギー科がある医院に行きました。
先生の受診待ちの間に症状も落ち着き、寝てしまったので、とりあえずその日は飲み薬をもらって、次回食べたミックスナッツを持参してプリックテストをしましょうということになりました。
1週間後、前回食べてしまったミックスナッツのプリックテストをしました。中に入っていたのはカシューナッツ、アーモンド、くるみの3つ。
腕につけて、どれがアレルギー反応があるか試しました。
15分後、くるみをつけたところの皮膚だけ1.5センチほど赤く反応がありました。

「あー、くるみだったねー。じゃあ、これからはくるみは除去してね!

私は先生の言う軽い言葉に違和感を感じながら帰宅。
夫にくるみは除去しろって言われたことを伝えたら、やはり私と反応は同じ。

夫「くるみ、食べれるようになったほうがいいよね!やっぱ成育に相談いったほうがいいよ。」

小学校で地域によってはくるみパンが出るらしく、除去しないで食べれるようになるんだったらという希望を持ちつつ、1年ぶりに再度、成育医療センターに受診しました。

やはり検査結果は、くるみのアレルギー反応が出ていました。
先生の第一声は「お父さんたちは今後どうされたいと思っていますか?親御さんたちが大変じゃなければ、私はくるみが食べれるように経口免疫療法をやったほうがいいと思います!時間はかかりますけどね。卵のときにやった毎日摂取するあれですね。」

夫「くるみ、小学校上がるまでに食べれるようにしてあげたいです!」

先生「では次回、負荷試験をしてこの子が食べれるくるみの摂取量をみてみましょう。」

私は、病院によってアレルギーに対する方針がここまで違うのかと実感しました。成育医療センターの先生は、親にも負担がかかるので親の意思もちゃんと確認してくれて、2人3脚で頑張りましょう!って感じに聞こえて嬉しかったです。

ということで後日、半日入院をして負荷試験をやることになりました。
負荷試験で食べる量は0.1g

食べてみると少し咳は出たが、ほぼ反応なし!
そこから2時間くらいベッドで様子をみて大丈夫ということで帰宅しました。
初めての負荷試験は問題なく終了。
とりあえず、なんにもでなくて一安心でした。

今後は、毎日0.1gづつくるみを摂取していきます。

摂取のポイント!
・夕方保育園から帰ってすぐにやる(朝やると保育園の活動で症状が出てしまったら困るので)
・すぐにお風呂に入らない(血流が良くなって症状が出やすくなる)
・食べたら静かに過ごす(激しい動きは体温も上がり症状が出やすくなる)
・調子の悪い時は摂取しない

それから、次男は保育園から帰宅後すぐにくるみを食べることが習慣になりました。
一口ゼリーと一緒にくるみを食べるので、次男はおやつが食べれる!って感じでくるみを食べています。

2ヶ月くらい経ち、もう一度負荷試験をしました。
次は前回の10倍の1.0g。
こちらも症状は出ず、クリアです。
ですが念の為、先生の判断で自宅では0.2gからリスタートしましょう!ということになりました。
それで問題なければ、一週間ごとに0.1gづつ増やしていくやり方に変わりました。

それから約3ヶ月、問題なく増やしていき1.5gまで食べれるようになりました。

再度、負荷試験。
次は2.5gのくるみを摂取します。
こちらも問題なくクリアしました。
すごい!約5ヶ月で2.5gまで食べれるようになってきました!(今現在)

先生の判断で今後は一週間ごとに0.2gづつ増やしていくことになっています。

体に負担がかからないように少しづつ増やしてくことがポイントなんですね。
もし症状が出たら一つ前の量に戻って慣れさせるそうです。

うちの子の場合、幸い症状なく量を増やしていけています。
でも新しく量を増やすときは、毎回心配でドキドキしてしまいます。
処方されたエピペンがお守り的存在です。

10gまで食べられるようになったら卒業らしいです。
それまで次男と一緒にがんばります!!



家族5人で2拠点生活。移住先で自給自足について学び、新しい事業(食、暮らし)のチャレンジもしていきます。サポート、応援していただけたら幸いです。よろしくお願いします。