ブッキー

性別:女性  神奈川在住、実家の信州へ行ったり来たりの主婦。大昔はアパレルでパタンナー…

ブッキー

性別:女性  神奈川在住、実家の信州へ行ったり来たりの主婦。大昔はアパレルでパタンナー。第1回TBS連ドラシナリオ大賞入選の後にラジオドラマシナリオ、コピー、プロット、を少し。noteをきっかけに久しぶりの創作です。よろしくお願いします。

最近の記事

『令和版 現代落語論~私を落語に連れてって~』を読んで

SNSで目に留まった粋な装丁の立川談笑『令和版 現代落語論〜私を落語に連れてって〜』読みました。 いち時期その魅力に惹かれつつも長いこと遠ざかってしまった落語。“論”って私には難しいかな?何しろ落語の知識無し、子どもの頃テレビで見てとても面白いものだとは思ったもののその頃はお笑いの中の一部門みたいな認識。何となく伝統や格式がありそうな雰囲気、具体的には知らないけど。親に聞いてもよくわからないし。『令和版 現代落語論』は、その知らない世界を見せてくれました。そして読んでいるうち

    • 『スローシャッター』感想文

      時には、と言うよりほとんどが不安や過酷をも伴う旅、なのにそれを笑いながらの旅だから、読み進むごとにワクワクしてくる。その先に素晴らしい風景、笑っちゃう事、泣いちゃう事、考えが終わらないことがある。いいなあ次はどこ?誰と何と出会うの?  noteの記事として読んでいた時から毎回楽しみにしていた著者田所敦嗣さんの出張の旅。状況は全く違う自分が会社員だった頃の出張を振り返ると、行った先で人の優しさ厳しさに触れ感謝したり反省したりはあっても、こんなふうに心を寄せ愛し愛された事はなかっ

      • 『全部を賭けない恋がはじまれば』の感想文

        『プロローグ 新年一発』を読み終わったとき、ああ最初から共感した!と思いました。リアルな切なさ腹立ち孤独を軽く明るくやり過ごすのは好きなタイプの女性。が、次の『パイパン』であまりにも驚き読み進むごとに不安になりました、大丈夫なのだろうか?もしかしたら私はもう61歳にもなるお婆さんだから世の中のことがすっかりわからなくなっているのだろうか?『予習復讐』あたりでは、私の知らないうちに女性の生態系がすっかり変わってしまったという話なのかもしれない、と思いました。男性が子供を産む日が

        • 久しぶりに来た友達

          8年前です。 固定電話の向こうの声は涼しく笑っていました。誰…? 「ンフフフフ、お久しぶりコシさん?ルキです」 「え〜〜っ!!!ルキさーん?!お久しぶりー」 コシさんとは、ワタクシの旧姓です。 どれくらいお久しぶりかと申しますと20年ぶり。 電話の涼しい笑い声は、昔ワタクシが初めて就職したアパレルメーカーの1年先輩で同年齢のデザイナーだった友達、ルキさんでした。 どれくらい昔かと申しますと、男女雇用機会均等法が制定とか施行とかされた3年くらい前、つまりカナリな大昔で

        『令和版 現代落語論~私を落語に連れてって~』を読んで

          「Love Laugh Live」

          俺は今、年に一度の贅沢な夜に浮かれている。 店内から生演奏が聴こえる、ホワイトクリスマスのジャズバージョンだ。 店の入り口には3、4組の待ち客、カップルや大人の家族連れ、皆さんそれなりにいわゆるセレブなナリである。 その後ろに並ぶ俺と愛は、2人似たような革ジャンとデニム、俺は気に入ってるけどダメージが濃い、浮いている。ドレスコード的にアウトではないはずだが…浮いている、店長の西さんが顔見せてくれないかな。 そんな俺たちが場違いですけど?的な視線を向けられることなく、無

          「Love Laugh Live」

          諏訪湖の旅人

          昨夜も月が綺麗でした。 5年前に諏訪湖で見た月と、会った人を思い出しました。諏訪湖ってご存知ですか?長野県の真ん中あたりにある大きな湖です。 湖岸の温泉で父85歳の親族総集誕生日会をせよ。と母から命ぜられた親不孝娘(ワタクシ)の苦手な親孝行企画遂行中のことでした。 宴会後、一族から抜け出して一人温泉を目論みました。色々を洗い流したくて。 数人の素っ裸先客が いらっしゃる湖岸の露店風呂から、対岸の夜景がキラキラ見えてウットリ、ワタクシも夜空に素っ裸を晒し、解放感に浸りま

          諏訪湖の旅人